底知れぬパワーと軽快な乗り味
NEVER SUMMER渾身のトゥルーツイン
LLAMA、PROTO T3、EASY RIDERなど、NEVER SUMMERにはトゥルーツインチップ形状のモデルが多くあります。
この記事でフォーカスするのは、オリンピックアスリートのクリス・コーニングが開発に参加したPROTO T3 ULTRA。世界最高水準のビッグエアやスロープセクションを想定して作られたプロモデルです。
パワー、スピード、回転性…NEVER SUMMERの技術をフル体験できる究極のフリースタイルボードPROTO T3 ULTRAを、僕たち一般スノーボーダーが楽しむためのキーワードは「ピステン」「カービング」「スイッチ」。
メイン&スイッチスタンスでのハイスピードカービングに集中したいライダーにぜひ体験してもらいたい1本です。
ロッカーからキャンバーへPROTO T3 ULTRAの進化

NEVER SUMMERのツインモデルは、誰もが楽しめるPROTO T3 ECLIPSE→総合バランスに優れたPROTO T3 →最もハードなPROTO T3 ULTRAという並びになっています。
NEVER SUMMERの実験的なラインPROTOシリーズの中で、PROTO T3 ULTRAが対象とするフィールドはX-GAMEやオリンピックという大舞台です。

22-23シーズンPROTO ULTRAとして初登場したときのベンドはハイブリッド トリプルキャンバー(ロッカー)でしたが、25-26シーズンにT3テックが導入されリカーブ トリプルキャンバー(キャンバー)に変更、そして26-27シーズンを迎えます。
太いウエスト、短めのキック、強い張りがあるフレックス。これらはプロライダーたちが競う高速域での安定性とを重視したものです。
パークライディングからカービングターンまでのスキルアップボードをお探しの方には、スペックに抜かりがないPROTO T3 ULTRAを強くお勧めします。
最新テック搭載で(やっと)僕らが楽しめるモデルに

僕が初めてPROTO T3 ULTRAの試乗をしたのは22-23シーズン。当時は「ターンが恐ろしい!」と感じるほど強烈なエッジバイトとフレックスを持った際どいモデルでした。
あれから4シーズンが経ち、新たなカーボンテックを完成させたNEVER SUMMERは、ECLIPSEやSWIFT, PROTO T3に続き、PROTO T3 ULTRAにもこのカーボンマテリアルを投入!
過去モデルで感じたターンの恐怖感が、ボードを立てれば勝手にドライブしていくワクワク感へと変換されました。
エキスパートレベルのニーズに応えるアグレッシブなモデルであることに変わりはありませんが、僕ら一般ユーザーでもボードの力強さを体験し、扱えるよう調整されています。
斜度とスピードを徐々に上げてカービングを極めよう

さて、このバチバチのハイスペックボードを僕ら一般のスノーボーディングに落とし込むと、桁違いのカービング性能を体験することになります。
26-27モデルの試乗では、レビュアーそれぞれのスタイルや好みがある中で、「ピステン」「カービング」「スイッチ」の項目で高評価が一致しました。そして、中~急斜面と中~高速域で性能が活きてくることも体感しました。
MOJANEの提案は、まずはこれらの要素に没入すること。
カービング力で比較するなら、PROTO T3 ULTRAはECLIPSEやCOUGARを遥かに上回ります。ボードを倒す!そして起こす!それだけでも価値があると思えるのがPROTO T3 ULTRAです。
トリックの要素は求めず、まずは暖~中斜面から。一つ一つのターンで力強さと、高速域でのカービングを堪能してください。
近藤勇介のPROTO T3 ULTRAレビュー/2026-2027 NEVER SUMMER
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PROTO T3 ULTRAのスペック


フリースタイルボードには珍しいミッド~ワイドウェスト(157cmで26.2cm)です。昨シーズンの大ヒットモデルPROTO T3 ECLIPSEよりも太い!
通常ならワイドボードに分類されるウェスト幅ですが、これがPROTO T3 ULTRAの通常サイズとなり、更なるワイド展開はありません。
サイズについては、ミニマムサイズが154cm。例えば僕(181cm/72kg)の適正は157cm、ローカルゲレンデサイズのパークで使うことを想定するなら154cmを検討します。

サイドカーブはノーズとテール付近は強め、ボード中央はマイルドなカーブになっています。
これは、NEVER SUMMERのPOWER GRIP VARIO SIDE CUTという技術で、クイックなターン導入と、ターン中の安定性を生み出します。ボードが太くてもエッジの切り返しがスムーズで機敏に動き、想像以上にコンパクトな乗り味です。
さらに、太いのでドラグの心配も無用。太さからでるデメリットは技術で帳消しにしあります。
4つのコア材をミックスした WOO BOO WOOD CORE

4種類(ポプラ・バンブー・桐・樺の木)の素材が融合したNEVER SUMMURのハイスペックコア。T3 FR, T3 ULTRAで採用されています。
振動吸収と反発力のためにバンブーストリンガーが配置されているのが特徴です。
このコアに加えて、張り・跳ねの要素(カーボンマトリクス)や振動吸収(ダンプ)が重なることを考えると、いかに気合が入ったモデルなのかがわかります。
コア材と効果
POPLAR(ポプラ):軽量で加工がしやすい最もポピュラーなコア材。
PAULOWNIA(桐):軽量で耐久性のある素材。強い跳ね返りとポップ感を生み出す。
BAMBOO(竹):しなやかな強さとパワーを加える素材。
BIRCH(樺の木):耐久性が高い一方で、重さがある。NEVER SUMMERでは主にインサートホールエリアに配置される。
NEVER SUMMERの進化を支えるカーボンマトリクス

ベースにはT3 CARBON MATRIX、トップシートにはセンターにクロスされている様にカーボンが仕込まれています。
PROTO T3では、トップカーボンがノーズからセンターにかけてまっすぐに入っていますが、PROTO T3 ULTRAではWOO BOO WOOD COREのバンブーストリンガーがあるので、スナップはこのバンブーに任せ、トーションへの強度を高る狙いです。
これにより、ハイスピードでもブレることなく安定し、脚力やウェイトがある方にはブースト機能にも繋がります。
安定感と躍動感を生むフレックス&ダンプ
NEVER SUMMERの中でも硬めのフレックス「7」。ダンプはフリースタイルとフリーライドのバランスを重視したRDS2ダンピングシステム。ECLIPSEと同様の仕組みです。
過去モデルよりも振動を抑える力が強く働いていることが恐怖感の払拭にも繋がっていると思います。
NEVER SUMMER公式より抜粋
RDS 2(ラバー・ダンピング・システム2)は、フリーライドの安定性とフリースタイルの躍動感が見事に調和したシステムです。フリースタイルボードよりも堅牢な構造により、高速走行時の安定性を確保しつつ、フリーライドボードほどではない適度なダンピング効果で、雪面からの離脱もスムーズに行えます。振動吸収性とエネルギッシュな乗り心地を理想的に融合させたシステムです。
THE DAY専用ブロワースタンス
特に深いパウダー(底あたりしない日)限定で使用するセットバック用ホールです。PROTO T3 ULTRAの他、PROTO T3 やBENCH MARKにも設けられています。
前足はブロワースタンスにセットし、後ろ足はご自身のスタンス幅を考慮して、適当につける感じで良いと考えています。
モロのつぶやき

僕の25-26シーズンのテーマは「スイッチの練習」で、ダッグ×スイッチカービングにコツコツ取り組んでいました。
PROTO T3 ULTRAの試乗で、「これは更なるスイッチカービング練習に使える!」と直感しました。ある程度のスピードは必要とするものの、コースが短ければ短いなりにプッシュすればしっかりとしたターンができるので、練習ならゲレンデの大小も選びません。
回転性が強いボードですが、丁寧なターンを意識し続けることが良い練習になります。
ハードな環境になればなるほどこのボードの得意なフィールドです。PROTO T3 ULTRAで徐々に斜度を上げていき、キロロの長嶺でフルスイッチカービングも夢じゃない!と、密かな目標を立てています。
どんなレベルの方が乗っても、「すごい!」「楽しい!」と感じられるボードが次々登場する一方で、エキスパートレベルのスキルと環境を要するモデル(特にツイン)は貴重な存在となりつつあります。
ただ、この手のボードが体験させてくれるスリリングで刺激的なスノーボーディングがスキルを押し上げてくれることは間違いありません。
かつてMOJANEが激PUSHしていたメンターボード CUSTOM X のように、伸ばしたいスキルをピンポイントでアシストしてくれる、最高のスキルアップボードになると期待しています。











