BEGINNERスケートボードハウツー

スケートボードのファーストステップ 初心者の為の基礎まとめ #3

スケートボードビギナー向けチュートリアル

早速、練習を始めよう

初めてのスケートボードをゲットしたら、次の問題はどうやって乗るか。当然、初めから軽々と乗りこなせる人はいません。今回は、どんなジャンルにも共通するスケートボードの基本の乗り方を解説します。トリックの練習やスケートパークに行く前にマスターしていたい基礎的な動作です。また、適切な練習場所やスケートボードのマナーやルールもまとめます。

スケボー / woody press

スケートボードに乗る前に

見よう見まねでももちろん始められますが、安全の為に事前に知っておきたいポイントが2つあります。

自分のスタンスを知る

まず、左右の足のどちらを前にすると乗り易いかを確かめます。

片足を前に出して基本姿勢をとるスポーツ(スノーボード、野球、フェンシングなど)の経験がある方は、自分がどちらの足を前に出すと動きやすいのかを知っています。それが「スタンス」です。

スノーボードと同様、利き足はスケートボードのテール側に乗せてボードを操作することとなります。

利き足と呼び方

レギュラー:ボードのノーズ側「左足」・テール側「右足」
グーフィー:ボードのノーズ側「右足」・テール側「左足」

スタンスを知る最も簡単な方法は、目を瞑って立ち、だれかに背中を押してもらうこと。前のめりになった時、咄嗟に出た方の足が利き足であると言われています。

右足が利き足ならレギュラースタンス、左足が利き足ならグーフィースタンスです。利き手と利き足は同じ場合が多いですが、「利き手は右だけど利き足は左だ」という人もいますので、一度確かめてみましょう。

乗り降りの鉄則

スケートボードは、スタンスの前足をノーズ側に置いてから、後ろ足で地面を蹴って乗り出します。降りるときは、必ずテール側に乗った後ろ足から降ります。

先に前足を下ろして、ボードに後ろ足を残してしまうと、ノーズが浮いて後方に転倒する危険があります。必ず前足から乗り、後ろ足で降りることを意識してください。

ボードの上に立ってみよう

公共の施設や広場に出る前に、やっておきたい練習があります。
最初から広いスペースは必要ありません。ガレージや室内でも十分です。平らな場所にスケートボードを置き、実際に乗ってみます。
不安定で怖いと感じたら、ストッパーを利用したり、ウィールが進みにくい芝生の上で挑戦しましょう。

ボードの上でスタンスを取る

スケートボードのスタンスと姿勢

ボードの上で立ち位置を確認します。スケートボードの上では、トラックよりも若干内側に足を置きます。
足幅が狭いなと感じたら、後ろ足はキックの上に乗せてもOKです。但し、荷重をかけてしまうと背中側に勢いよく傾くので、とても危険です。荷重しない様に注意してください。
また、頭が前足の膝より前に出ないように、体の軸を意識します。

僕はレギュラースタンスなので、左足を先に乗せます。その時、スノーボードのようにつま先ををやや進行方向に向けると乗りやすいです。また、つま先やかかとが極端にボードから出ないように、ボードの中心ラインにバランスよく足を乗せます。後ろ足も前足と同様です。

ボードの上で動作確認

スケボーの上で動きの練習

ボードに両足を乗せたら、顔を上げ、両手を広げて足首を前後に動かしてみましょう。
トラックがグネグネと動くと、上半身は不安定になります。ボードの真ん中で重心をキープするイメージでつま先側や踵側に荷重の移動を続けてみてください。
こうしてトラックの可動域を身体で知ることで恐怖心が無くなっていくはずです。

次に、そのままボードの上でしゃがんでみましょう。これが案外難しい。最初はガニ股になったり、腰が浮いてしまったりすると思いますが、後ろ足を折りたたむようにして頭が自分の前膝の真上にくるように。バランスを崩さずスケートボードの上に体がすっと収まる状態を目指します。
しゃがんだ状態から立って、またしゃがむ。膝や足首を柔らかく使う事がポイントです。
関節を痛めないよう少しずつ練習して下さい。因みに、この柔軟性がスノーボードやサーフボードのコントロールの練習にも通じます。

この動作に慣れると、スケートボードが進行中でもバランスを保ちながら重心を下げることができるようになります。
常にどちらかにバランスを崩してしまう様であればもう一度スタンスを見直してみましょう。

いざ、屋外へ。プッシュで前進!

スケボーでプッシュ

ここからは広いスペースで行います。なるべく凹凸や段差のない平ら~ごく緩やかな傾斜の場所で行いましょう。

後ろ足で地面を蹴りながらスケートボードを走らせる動作を「プッシュ」と呼びます。スケートボードで最も基本的かつ重要な技術です。
スケートボードの全てはこのプッシュから始まります。

プッシュの時の重心と視線

前足をセットし、後ろ足で地面を蹴りスケートボードを前進させます。この時、前足は膝の内側に重心を置きます。その真上に頭がくるよう意識してみてください。
スケートボードが走り出したら、後ろ足をボードに乗せます。足元が気になりますが、視線は進行方向へ。

スケートが前に進んでいる時は、棒立ちにならないように腰を落とします。頭は自分の膝よりも前へ出ないように、後ろに反りすぎないように、また、出っ尻にならないように意識しましょう。ボードの真ん中に重心をキープして両腕はリラックスして自然に広げます。ボードから降りるときは、蹴った方の足から着地です。初めのうちは降りるのが少し怖いかも知れません。

後ろ足で地面を蹴り、プッシュ〜進む〜腰を落とす〜止まる。まずはこの流れをスムーズに行えるよう繰り返し練習しましょう。

身体が慣れてきたら、連続プッシュに挑戦です。ボードの動きに身を任せながらポジションをキープして、プッシュを繰り返します。段々と傾斜や少しの凹凸にも対応できるようになります。どんな場所でも安定したプッシュが出来ることがスキルアップの近道です。スピードに慣れることも大切ですが、危険も伴うので十分ご注意を。

基礎トリックをマスターしよう

スケボーで滑走

スケートボードのトリックは無限にありますが、誰もが身に付ける最初の3ステップをご紹介します。


スケボーのターン練習
1.ターン

プッシュしてまっすぐ進めるようになったら、左右にターンしてみましょう。足首できっかけを作り、頭を腰がボードと垂直になるよう意識します。腰と目線で行きたい方向に進みます。この時、前のめりにならないように。頭は常にボードの上です。
ゆるい傾斜を下れば、ターン時のスピードコントロールも練習できます。


スケボーのチクタク練習
2.チクタク

後ろ足をキックに乗せ、ボードのノーズを左右に振りながら進ませる動作です。
タイミングよく加重しながらボードを前に送り出すことで、進行方向を変えながら前へと進みます。
チクタクで傾斜を上る練習は足の筋力トレーニングにも有効です。



スケボーのマニュアル練習
3.マニュアル

スケートボードの進行中に、テール側のウィールに加重してノーズを浮かせながら進みます。
踏みすぎると後方へ転倒したり、スケートボードだけが勢いをつけて進んでしまい、周囲の人や物に衝突する恐れがあります。
ボードの持つ特性を身体で覚えてから慎重に練習しましょう。

練習に適した場所とマナー

上級者たちは段差や悪路もお構いなしに進んで行きますが、初心者はとにかく綺麗に舗装されたスペースで練習する事が理想です。
練習を始める前は、砂や小石、枝などの障害物が落ちていないことを確認しましょう。傾斜はほんの少しで十分。坂は、確実なボードコントロールができるようになり、テールを踏み過ぎて転ぶような事がなくなってからにしましょう。

スケボーに関する公園の注意書き

スケートボードはスマートに

日本では、道路上でのスケートボードに関する法律規制が曖昧です。
人通りや交通量の多い道で乗ることは罰則の対象となりますが(道路交通法76条4項目3号)、通行人や車の行き来が少ない道であれば良し、と捉えられます。
但し、それは道路でのこと。営業時間外だからといって商業施設の駐車場や私有地に侵入すれば、それは不法侵入罪。また、スケートから飛び降りた際、スケートボードだけが勢いよく走り、車や人に衝突するという事故も少なくありません。これは、器物損壊罪や過失傷害罪に該当するでしょう。

公園や広場といった公共の場では、各市町村が条例で禁止しているケースも多くあります。例えば、MOJANEが店を構える狸小路商店街は、雨風をしのげるアーケードが7ブロックも続く為、かつてはスケーターを多く見かけましたが、現在は全面スケートボードや自転車の乗り入れは禁止されています。また、大通公園や創成川公園も同様で、監視の目が光っています。

なぜここまで禁止されているのか。その理由は、騒音・怪我・公共物への当て込みによる物損・ごみの置き捨て等が挙げられます。事実、スケーターがたむろしている様子は、通行者に威圧感や危険を感じさせてしまうのは当然です。

では、一体どこで練習をすればいいのでしょうか?公園や広場、サイクリングロード、河川敷、ジョギングコースなどで遊ぶスケーターを見かけたことがあるかと思います。

練習を始める前は、まずスケートボードや遊具禁止の表示が無いかを確認しましょう。
禁止の表記が無い場合でも、自転車に乗る人や歩行者の邪魔にならないように、常に周囲に目を向けてください。
そして、長時間の滞在は避け、くれぐれも少人数で行いましょう。早朝等の空いている時間を目掛けたり、自分なりの練習場所を探してルーティンを組み、短時間で移動しながら練習する方法もお勧めです。

スケートパークを活用しよう

北海道にもスケートボードの為の施設「パーク」が少しずつ増えてきました。EDIAS(エディアス)HOT BOWL(ホットボウル)CRASS(クラス)は、その代表です。
また、苫小牧にあるBRAZE(ブレイズ)からは、北海道初のプロスケーターも育っています。
もし、トリック系のスケートボードに興味があるなら、我流のストリート練習よりも、ノウハウのあるパークに通う方が断然スキルアップにつながるはずです。

MOJANEで取り扱うスケートボードは、サーフスケートやクルージング向けであるため、全てのスケートに通ずる基礎知識・動作はここまでです。サーフスケートを使ったスノーボードのオフトレについては、WODDY PRESSの関連記事で詳しくご紹介しています。

スケートボードの文化と未来

公園でスケボー

スケートボードはストリートで生まれたサイドウェイスポーツの1つです。「サーフィンを陸上でも」という発想が起源となり、アメリカ西海岸をはじめとする各地で誕生したと言われています。

いち早くスケートボードが広まった60~70年代のカリフォルニアでは、若者たちが干上がった用水路のR形状を利用して、サーフィンの様に滑り始めました。
彼らの遊びは次第にエスカレートし、留守中の高級住宅に忍び込み、大胆にも庭のプールの水を抜いてボールセッションを行うようになります。このスリリングな遊びが「プールデッキ」の語源であり、スケーターと警官のイタチゴッコは、ストリートスケートの歴史でもあります。インターネットやカメラに包囲された現在では信じがたい遊び方です。

スケートボードには、こういったハチャメチャな行動がカルチャーとして受け継がれています。巨大メディア「ESPN」が所有するX-GAMESでさえ、現在もストリートを会場にオンラインで評価を集めるコンペティション「REAL STREET」が開催されています(当然、ここでも警察が頻繁に登場します)。

2020年オリンピック種目に加わり、より注目を集めることとなったスケートボードですが、業界をリードしている本国アメリカの主要ブランドの多くは、そんなジャンクなストリートスケートの世界感を支持しています。スケートボードは「街」で発展してきたのだという観点から、時に公共のルールを破る事も賞賛される、というワケです。

日本オリンピック協会は、スケートボードというストリートカルチャーをどう解釈しているのか、また、スポーツ業界がどのように一般客やエントリー層にアプローチしていくのか。今後の展開が気になるところです。


COMMENT

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  1. スケボーがいろんなとこで出来て、それを見る方も理解してくれてる
    そんな環境が出来るといいなと思います

    • へび太陽さん
      コメントありがとうございます。今年はコロナの影響もあり、外遊びとしてスケートボードを始めた方がとても多いようです。その一方でスケートボードで遊べる場というのは限られています。公共の場での規制は必然だと思いますが、スケートボードを公認する公園が増えると良いですね!

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