REVIEWビンディング2026-2027

NEO|ロング・フリーライドの質を高めるアイディア満載のニューモデル

26−27 UNION BINDING NEW MODEL NEO

どんなボードでもロングライドがしたくなる⁉
ストレスフリーな長距離仕様

毎シーズンアイディアを切らすことなく、新たな乗り味を提案してくれるUNION BINDING。26-27シーズンも注目のニューモデルが登場します。その名も“NEO”。

UNIONのミニディスクカテゴリーでは、FALCORに次ぐハイパフォーマンスモデルです。

使い始めた瞬間のインパクトこそ大きくはありませんが、一日滑り終えた時に「これはいいバインだねぇ」とじわじわ実感する、そんな逸品です。

サイドカントリーを含めた長距離ライディングや、バックパック(15L程度)を装備して山全体をくまなく滑る人、連日滑り込むスノーボードトリップにも激PUSH!

この記事では、期待のニューバインディングNEOについてまとめます。

ソフトで自然、疲れにくい。
なのに高速域でもハイレスポンス

26−27 UNION BINDING NEO 1
UNION NEO 57200円税込
26−27 UNION BINDING NEO 2
UNION NEO 57200円税込
UNION BINDING NEO 3
UNION NEO 57200円税込
26−27 UNION BINDING NEO
UNION NEO 57200円税込

NEOは中〜長距離のフリーランでこそ性能を発揮するモデルです。サイドカントリーの行き帰りでの長いトラバースも、NEOの得意分野と言えるでしょう。

ストラップをギュッと強めに締めても圧が分散され、ブーツ全体に伝わる適度な圧迫が好感触です。

ボードの上で足裏を動かすとベースブッシュがふわっと柔らかく、膝を曲げずにまっすぐ立っていてもハイバックが邪魔になりません(この点はULTRAも同様です)。

ライドフィールは癖がなく全体的にソフトで、大きな動きと細かな動き、どちらにも対応します。

合わせるボードの種類にはあまり気を使わなくていいと思いますが、強いて言うなら長いコースをハイスピードで、大きく滑ることに長けているように感じました。

ハイバックやアンクルストラップには、頼れるレスポンス性能がバッチリと備わっているので、高速域でダイナミックに使う方がNEOの特性が生きてくるはずです。

硬さの違うブッシングが滑走中のノイズを抑制

26−27 UNION BINDING NEOVAPLITE HD 2.0 (ヒール) / HI-FLEX HP EVA BUSH (トゥ)

ストラップに定評があるUNIONですが、ベースブッシュもまた、UNIONのオリジナリティが発揮される重要なパーツです。

NEOでは「ヒール側とトゥ側のブッシュの硬さを変えることでライディング中の振動や負荷を軽減する」という新たな機能を搭載しています。

26−27 UNION BINDING NEOVAPLITE HD 2.0 (ヒール) / HI-FLEX HP EVA BUSH (トゥ)

ヒールサイドは柔らかなVAPLITE HD 2.0、トゥサイドはヒールに比べてやや硬めのHI-FLEX HP EVA BUSH。スノーボードはヒールサイドを多く使うアシンメトリースポーツのため、踵側とつま先側の荷重バランスの違いにフォーカスしたのでしょう。

あらゆる地形を滑るフリーライディングでは、ヒールサイドを細やかに使ってスピードや方向をコントロールし続けます。そのため、長い距離を滑れば滑るほど、ヒールサイドからの振動が全身に響き疲労の要因となります。

その振動を大幅にキャンセルしてくれるのが、ヒール側の厚く柔らかなブッシュです。

荷重がかかるとムニッと沈み込むこのブッシュにより、雪面の感触を掴んだまま身体に響くノイズが軽減され、1つ1つのターンが滑らかに。上質なロングライドを心ゆくまで楽しめます。

トゥ側のブッシュは、ヒールと比べると硬めですが、トゥサイドの振動を抑えるには十分で、硬さの違いによる違和感もありません。

膝が使いやすく、ビンディングの中で足首を内側に入れたり、膝をたたんだり、といった動作が楽にでき、余計な力が入らないので、ヒールほどマテリアルに頼らなくてもスムーズなターンができる印象です。

柔らかなヒールと硬めのトゥ。この絶妙なバランスによりニュートラルな姿勢を維持しやすく、無理のない動きに繋がります。

これらの要素を合わせると、いつもより長い距離・長い時間を、自然体で滑り込める。

逆に「なぜ今までこの発想が形になっていなかったのか?」と思ってしまうほど、僕にはしっくり来ました。

UNION屈指のマテリアルを総動員

UNION 26-27 NEO

NEOを構成する全てのパーツは、快適なロングライド、ハイスピードクルージングのために組み立てられています。

特に、26−27シーズンの最新ストラップとブッシュがNEOの完成度に大きく貢献している!

ハイバック:S24 DURAFLEX CB HI BACK

26−27 UNION BINDING NEO S24 DURAFLEX CB HI BACK

UNIONが22-23シーズンのULTRAから取り入れているハイバック。柔軟性がありスネ周りが動かしやすい、UNIONお得意のデザインです。

柔らかな感触ですが反応は良く、寒さによって硬化しにくいのも特徴です。

NEOではフリーライド仕様になり、ふくらはぎを少し囲うような形状になっています。

フォワードリーンを入れてハイバックをブーツに密着させると、ブーツの動きとブッシュの沈み込みが連動し、ねじりが必要な場面(例えばヒールサイドスプレーターン)でパワーを発揮!また、ヒールtoトゥの切り返しも楽になります。

アンクルストラップ:HYBRID3.0 ANKLE STRAP HP CORE

26−27 UNION BINDING NEO HYBRID3.0 ANKLE STRAP HP CORE

肉厚でふっくらした感触が心地よいEVA素材のストラップ。キツく締めてもまんべんなく圧を分散します。

HP CORE(骨組みの部分)がサポートしているので反応はバッチリです。そして何より、このストラップはNOW BINDINGで人気を博したSIEVA STRAPとかなり近いフィーリングなので、NOWを愛用していた方には是非チェックしていただきたい!

ベースプレート:S14 DURA FLEX BASE PLATE

26−27 UNION BINDING NEO S14 DURA FLEX BASE PLATE

ミニディスクをはめ込むためのプレートと、それを支える為のサイドステー、この2つのパーツだけで構成されたベースプレートです。

今までと違うのは(特にSTRATAと比較したとき)ブッシュを支えるパーツ、サブシャーシが取り払われている点です。素材の見直しや肉厚なブッシュによってシャーシを無くすことができたのかなと思います。

最低限のパーツとなったことで、ブッシュのふわふわ感がよく伝わり、ボードのフレックスも自然に感じ取る事ができます。

VAPLITE HD 2.0 (ヒール) / HI-FLEX HP EVA BUSH (トゥ)

26−27 UNION BINDING NEOVAPLITE HD 2.0/ HI-FLEX HP EVA BUSH

そして、このベースの肝となるパーツが、ブッシュです。ヒール側はSTRATAやCONTACT PROでお馴染みのヴェポライトブッシュアップグレードバージョン(激推し!)、トゥ側はATLAS STEP ONで「STEP ONのライドフィールがかなり良くなった」と評判のやや硬めのブッシュが採用されています。

ヒールカップ:AERO 3D ALUMINIUM

26−27 UNION BINDING NEO AERO 3D ALUMINIUM

ヒールカップはアルミ製で、NEOの為の新しいデザインです。

削り出しによって形作られているという珍しいものですが、機能的にどんな効果があるのかは今のところ僕は確認できていません。

デザイン性という意味では今後UNIONのヒールカップ全体がこうした削り出しを取り入れていくのではないかと推測しています。

NEOの登場でついにUNIONのロードマップが完成!?

これまで、UNIONのハイエンドフリーライドモデルは、FALCORULTRASTRATA の順でした。

ただ、FALCORとULTRAの間には用途やテイストレベルに差があり、どちらにもハマらない一定のユーザー層がUNION以外に選択肢を求めていました。

FALCORではピーキー過ぎるが、ULTRAだと物足りない…。さらに、両モデルがダッグスタンス寄りの設計だという点も、相性の善し悪しを生んでいたと感じます。

そこに今回NEOが加わったことで、ミニディスクのハイエンドモデルそれぞれに役割が鮮明になったと思います。

ソリッドで偏りのないULTRAを中心に、よりパワフルでキレのある動きに対応するFALCOREと、長距離に耐える滑らかな動きを得意とするNEOが両極に位置付けられ、ミドルクラスのパウ&パーク仕様のSTRATAが続きます。

これにてUNION BINDINGは、おおよそ全てのスタイルを網羅するラインナップを完成させた、と言えるかもしれません。

FALCORE:ハイレスポンス / メリハリが強く短距離でも性能を発揮 / ダッグスタンスが得意
ULTRA:フリースタイル色強めのニュートラルな存在 / ダッグスタンスが得意
NEO:高速域×長距離で発揮される振動抑制とレスポンス / ある程度の前振り~ダッグスタンスまで無理なく対応 / レベル不問

ライバルはBURTON GENESIS

長年にわたって「FALCORとULTRAどちらにもハマらない層」を引き受けてきたビンディングの代表格は、BURTON GENESIS ESTではないでしょうか。

NEOを試乗したとき、BURTON ESTのHINGEやGENESIS ESTを彷彿させる感触があり、ついにGENESISの座を狙ってきたか⁉という驚きがありました。

NEOのヒールサイドのブッシュは荷重によってかなり沈み込むので、BURTON REFLEXのオートカントのような効果も感じました。

GENESIS EST;BURTONの名作ビンディング

コンペからフリーランまでなんでもこい!スノーボード総合ブランドならではのアプローチで、高い汎用性とクオリティを両立させたビンディングの完成系の一つ。
ビンディングの比較基準にもなるくらい、多くのスノーボーダーが一度は使う定番中の定番。
既に完成しているモデルなのでキャリーオーバーが続き、近年変化は見られない。

NEO;UNIONの空席を完璧に埋めるニュー・スタンダード

新作ならではの新鮮味、面白さ、各部パーツの進化を感じ取ることができるモデル。
好みはあるがアンクルストラップの使用感に関してはGENESISに圧勝している⁉
力強いライディングではヒールカップごと沈み込むので、BURTON EST構造にも近い感触が得られる。

BURTON ESTは、ボードとビンディングのマウントシステムとして理想的な形の一つで、あくまでBURTONのセットアップでしか得られない特別なライドフィールでもありました。ただ、これからはリフレックスでも同様の効果が生み出せるようになり、NEOがその先頭を切ったのではないでしょうか。

NEOのボードマッチングレビュー

26−27 UNION BINDING NEO

試乗日は3月中旬のぴっぷスキー場。気温 0~2℃、 ザラメ雪の上に前日降雪あり。しっかりと噛む硬めのバーンで最高のコンディションでした!

今回の試乗では、オールラウンド/オールマウンテンボードとの相性は試すまでもなく良いと思ったので、ツインチップとディレクショナルボードでいつもの乗り味と比較をしました。(パウダーボードでも使ってみたかったのですが、コンディションが合わず断念…。)

選んだボードは、NEVER SUMMER LLAMA(フリースタイル)と、SCOOTER XX(フリーライド・カービング)。

これらに乗せて感じたことは、NEOはボードのポテンシャルをフリーライディング、ロングクルーズ方向に伸ばすということ。

もちろん、フリースタイルモデルとして捉える事もできますが、やはりUNIONが言う通り、フリーライドビンディング!柔軟なのでしゃがむ動作がしやすく、パークも得意な印象です。

不向きなジャンルはエクストリームカービング。極端な前振りスタンスでは、せっかくの柔軟性とブッシュが機能しないと思うので、ダッグスタンスややや前振りくらい、24° ~ -12°あたりでの使用をお勧めします。

NEO × LLAMA

NEO × LLAMA
NEO × NEVER SUMMER LLAMA

普段はLLAMA × FALCORのセットアップで乗っています。FALCORだと短距離のコースでもレスポンスが良く、少ないエネルギー、小スペースでもすぐにエンジンがかかるので小規模ゲレンデでギュッと詰まった滑りができて満足していました。逆に、このセットアップで長距離のイメージは(体力的にも)持っていませんでした。

NEOでは、 LLAMAのフリーライディング要素が高まり、ターンの質がぐっと上がった雰囲気を感じました。コンパクトな場所で遊ぶボードでさえ、ロングライドがしたくなる。滑る範囲が広がるイメージが湧いてきます。

LLAMAには元々スタビリティーが備わっているので、NEOとのセットアップならキロロやルスツといった大きな山での使用も視野に入ってきます。 長いコースでも、小さな山を滑る時のようにヒットポイントを探して遊びたい!

NEOは、そのボードが持つオールラウンドな一面を引き出してくれるのかもしれません。

試乗ボード①LLAMA (NEVER SUMMER)

MOJANEのヒットモデル、ツインチップでありながらフリーランも大得意なボードです。オーリーがしやすく、地形トリックや、低速での使い勝手も良いボードです。僕はスイッチスタンスのスキルアップを目指して中斜面で地形を使った全方向180°を練習しながら滑っています。

NEO × XX(ダブル・エックス)

NEO × SCOOTER XX
NEO × SCOOTER XX

XXはロングクルージングを楽しめるモデルなので、NEOとの相性は抜群でした。

NEOの特徴であるロングライド性と、XXのハイスピードのクルージングが気持ち良い!

ボードに仕込まれているメタルプレートが振動を吸収してくれるので、NEOのブッシュとの掛け合わせによってより滑らかな乗り味になりました。

大きくハイスピードでのターンを繰り返す度に、おお〜!と楽しくなってしまいます。

ぴっぷスキー場ならファミリーコースやダイナミックコース、キロロの長嶺、朝理第2Aのような長く斜度のあるコース環境が気持ち良いセットアップです。

試乗ボード②SCOOTER XX (ダブル・エックス)

26-27シーズンよりMOJANEで取り扱いをスタートする国産ブランドSCOOTERのフリーライド・カービングモデルです。

ハイスピードでのロングクルージングがとても楽しいボードで、ターンのバリエーションも豊富。斜面に合わせたスピードコントロールを楽しく学べます。基礎がしっかりできている人ほど楽しめる、スルメの様な1本です。

モロのつぶやき

NEOはハイエンド・ニューモデルでありながら、6万円を切る価格帯での登場となりました。

ここまでのアイディアと新素材が盛り込まれ、コンセプト通りの効果が伝わってくる…。これも、自社LABがあるUNIONだからこそできた価格帯かな、と思います。

感動的だったのは、やはり柔らかなヒールのブッシュです。40代の体には「この味を知ってしまったら、もう元には戻れないんじゃないか?」という不安がよぎりました。

ストラップバインの新たなフェーズを見せてくれたNEO。今後のUNIONにとって重要なモデルになるだろうと予測しています。

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