REVIEWSWANSゴーグル

OUT BACK|ワンタッチで換気ON!曇り知らずの全天候型ゴーグル

SWANS OUT BACK by 山本光学

日本の老舗アイウェアメーカー山本光学による
「曇らせない」スノーゴーグル

子供の頃にスキー場でよく見かけたこのロゴ、覚えていますか?

僕たちアラフォー世代にとっては懐かしいSWANS(スワンズ)ですが、MADE IN JAPANプロダクトを求める旅行者たちが火付け役となり、近年再び注目を集めています。

この記事でご紹介するのは、ユニークなベンチレーション機能を搭載したSWANSのフラッグシップモデル OUT BACK(調光レンズ)です。

取り扱いを始めて2シーズンが経ちましたが、ユーザーからの評判は上々で、僕自身もレンズの曇りに気を取られることなく、レンズ選び/交換の手間がかからない点で、本当に便利だなと実感しています。

「何を使っても曇る…」と諦めている汗かき体質のスノーボーダーを救ってくれるのでは⁉と、期待しているアイテムです。

100年の歴史を誇る大阪生まれの山本工学

SWANS OUT BACK

眼鏡メーカーとして1911年に創業した山本光学は、働く人々の為の保護具や防護具、スポーツのための特殊アイウェアを開発する企業です。

スポーツ部門(SWANS)だけを見ても、スノーゴーグルの他、スイミング、ゴルフ、モトクロス、サバゲーにパラスポーツなど、実に幅広いジャンルでのアイウェアを手掛けています。

山本光学には、スノーボードに特化したゴーグルブランドDICE(ダイス)もありますが、僕としては日本のウィンタースポーツの歴史が感じられるSWANSを手に取りたくなってしまいます。そのため、MOJANEではリスペクトを込めてSWANSのOUT BACKをセレクトしています。

また、海外での認知度も高くなっていることを肌で感じます。特にアジア圏の方には、❝YAMAMOTO-KOGAKU❞で通じます。

SWANS独自の曇り解消設計

SWANS OUT BACK A-BLOW SYSTEM

スノーゴーグルは、ブランドが持つ❝技術力❞が強く反映されるアイテムだと思います。

例えば、視野角の広さならDRAGON PXV、レンズの強度なら100%SNOW、雪面のコントラストを求めるならANON、日本人の骨格にフィットするという点ではREVOLTの人気も納得です。

そんな猛者揃いのゴーグル界で、SWANSが秀でている点が、レンズの曇りを解決したこと。

そもそもレンズの曇りは、寒暖差(屋内↔屋外や体温↔外気温)などでレンズの表面に結露が生じている状態で、そこに光が乱反射すると見えにくくなります。

どのブランドも曇り防止策に力を入れてはいますが、レンズに施す曇り防止加工や小さなベンチレーションが主流で、僕たち使う側も曇らせないように使う必要があります(おでこに掛けない、ベンチレーションに溜まった雪を払う、など)。それでも、急な気温変化や息切れでレンズが曇り、前が見えないことはよくあります。汗をかきやすい体質の方にとっては、悩ましい問題です。

SWANSでは、レンズの曇り止め加工に加え、フレームとレンズをワンタッチで分離させてゴーグル内の空気を入れ替える❝A-BLOW System❞を開発。「曇ったらレンズごとを浮かせて強制換気だ!」というアプローチでレンズの曇りを解決しました。なるほど、面白い!

その効果は、一目瞭然。レンズの曇り問題を抱えている人には「これを使ってダメなら、もう諦めてくれ」というレベル、最後の砦としてご提案しています。

OUT BACK一つで❝だいたい❞OK,調光レンズの利便性

SWANS OUT BACK 武内 陽平くん

OUT BACKには調光レンズと通常レンズのモデルがあり、MOJANEでは紫外線量に応じて色が変化する調光レンズモデルをセレクトしています。

調光レンズは、変わりやすい雪山の天候を概ねカバーできるので、レンズのコストを抑えたい方、荷物を極力少なくしたいトリップでも大活躍!

また、OUT BACKの調光レンズは降雪中が見やすいので、調光レンズとA-BLOW Systemとの組み合わせは、北海道のハイシーズンを楽しむツーリストからも好評です。

※OUT BACKのフレームが大きすぎる女性や小顔の男性には、小さめサイズのOUT BACK COMPACTもあります。

OUT BACKの機能と使用感

SWANS OUT BACK

レンズの見え方やフレームのフィットは、使用環境や好み・相性もあるので、一概にいい悪いを評価できるものではありません。ご検討中の方は、できるだけ試着をして、ご自身の目で確かめてもらえればと思います。

ワンタッチ換気:A-BLOW SYSTEM


SWANS A-BLOW SYSTEM

SWANSオリジナルのベンチレーションシステム。OUT BACKの他にRIDGE LINEにも搭載されています。レンズをパカっと開けて曇りの原因となる湿度をゴーグルの外へ逃がします。

この機能を海外から来るスノーボーダーに実演して見せると「HOLLY SHIT!!」「マグネット要らないじゃん!」などと大興奮のリアクションを見せてくれます。

ハイコントラストレンズ:ULTRA LENS


SWANS ULTRA LENS

SWANSでは、各スポーツの目標物や対象物に合わせたハイコントラストレンズを開発しています。スノーゴーグルでは、バックカントリーでのまっさらな雪面や、モーグルのコブを対象とし、凹凸をくっきりと見せてくれます。

外国ブランドと比較するとコントラストの度合いは低めですが、降雪中も十分な陰影をキャッチできました。自然で見やすく目が疲れにくいので、長時間ストレスなく付けていられます。

コントラストは自然ながらはっきり付くので雪面は見やすいと思います。

全天候型調光レンズ:PHOTOCHROMIC LENS


SWANS LENS CHART

紫外線量によってレンズの明るさが変化する調光レンズは全4種。オールマイティーに使えるレンズから、悪天候〜ナイトライドに特化した調光レンズが揃っています。

SWANSの特徴はその反応速度です。わずかな紫外線にもすぐに反応しレンズの色が変わり続けます。

僕が使用しているのはS1-S3(ライトグレーライトシルバーミラー)の調光レンズです。表記上は晴天〜降雪〜ナイターまでをカバーできるとされていますが、夕暮れ時にレンズが暗く見えにくいことがありました。他ブランドの調光レンズと比べるとSWANSはやや暗めの設定なのかも知れません。ただ、MOJANEユーザーからは「全く気にならない」という声も上がっているので、ご試着の際はこの点もチェックしてみてください。

超撥水レンズ:CLARITEX COAT


SWANS CLARITEX COAT

レンズ表面の特殊コーティング加工により、水分や汚れを弾きクリアな視界を保ちます。指紋が付きにくく、レンズ上の水分が乾きやすいのも特徴です。

特にスプリングシーズンは黄砂や埃が飛来し、指紋跡などの油分に付着することでレンズの表面に傷がつきやすくなります。それを防ぐ機能としてもCLARITEX COATは効果的です。

レンズの曇り止め加工:PREAMIUM ANTI-FOG


SWANS PREAMIUM ANTI-FOG

レンズの内側に施された曇り止め加工PREAMIUM ANTI-FOG(PAF)は、ゴーグル内部に溜まった水蒸気をレンズ表面で吸収するというもので、A-BLOW SYSTEMとの合わせ技で内曇りを完璧に抑えます。

ただ、PAFの弱点は、レンズの内側に局所的に水分が付着した場合に凹凸ができてしまう事、だそうです。

例えば息が上がっているとき、フェイスマスクからゴーグルへと呼吸の熱や水分が伝っていくことがあります。一般的なゴーグルでは、レンズ下部が曇り始める状態です。OUT BACKでレンズが曇ることはありませんでしたが、見え方に歪みを感じることがありました。これがPAFの機能によるものではないかと思います。対処法は、レンズの水洗いです。

 
レンズの水洗いで曇り止め加工が復活!

もしもレンズ越しの見え方に歪みや違和感を感じたら、レンズを取り外して水洗いし、自然乾燥乾させましょう。このひと手間で視界がクリアになり、PAFの効果も復活します。※洗剤や曇り止め材は絶対に使ってはいけません。

黄砂の時期はスクラッチ傷のリスクが高まるので、こまめに水洗いすると良いと思います。

モロのつぶやき

MOJANE ユーザー田中くん
MOJANEユーザー田中くん 2023年4月/旭岳

見え方、フィット感、曇りにくさ。機能的にももちろん満足ですが、やはりSWANSが持つ渋さと懐かしさが気に入っています。

僕がSWANSを再発見したのは、MOJANEユーザーの田中くんのコーディネートでした。当時彼は「ゴーグルは適当に揃えました!」と言いながらSWANSを見せてくれましたが、ウェアやキャラクターともバッチリ合っていて、とてもカッコよかった!良いインスピレーションをもらいました。

MOJANEのボードラインナップではFJELLNEVER SUMMERと、ウェアなら90’sをテーマにしたOWNER OPERATORやAUTUMN MTEコレクションと合わせることで、ストーリー性のあるスタイリングになると思います。

90年代の雰囲気をまといながらも機能的で、快適な視界を提供してくれる優れもの。SWANS OUT BACK僕が提案したいスタイルを完成させる極め付きアイテムです。

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