深めの傷は放置禁物!リペア材で直せます。
お気に入りのボードで思いっきり突っ込みたいのがスノーボーダーの常。ですが、雪山には岩や木の枝といった大小様々な障害物が潜んでいます。特に、まだ雪が定着していないシーズン初めからニュボードをおろす際は、予め「傷は付くもの」と考えた方が良いでしょう。
今回は、大切なボードを長く安全に乗るために、滑走面(ソール)の傷と補修方法について解説します。
ソールの傷が及ぼす影響
傷の種類を見極めよう
マイボードの滑走面をよく見ると、既に様々な傷が付いているかと思います。その中で、「深くついた傷」と、「進行方向を妨げるように付いた傷」に注目してください。これらは出来るだけ早く補修して頂きたい傷です。
進行方向に対して斜めや横に入った傷は、滑走速度を下げてしまう要因となります。また、傷の方向に限らず深くついた傷は滑走性能を下げるだけでなく、長期間放置すると芯材に水分を浸透させ、やがて芯材を腐らせてしまいます。知らず知らずのうちに腐食が進んだボードに乗ると、軽い衝撃で折れてしまうこともあり危険です。
エッジ周りのえぐれたような傷は、よく見るパターンの一つです。この程度の深さの傷は、なるべく早くリペアを行った方が良いでしょう。長いひっかき傷や激しい”えぐれ”など、気になる傷があれば放置せず、専門店で相談してみることをお勧めします。
使用上の問題が無い傷
すべての傷に対して神経質になる必要はありません。例えば進行方向に平行に入った細かな傷ならスピードへの影響も無く、浅い傷はワックスを仕込むことでカバーできる場合が多いです。
ソールリペアの工程
ソールの傷は、専用のリペア材を溶かし埋めて補修します。普段からホットワクシング等のセルフチューンナップを行っている方なら、コツを掴めばご自身でリペアする事も出来ると思います。
リペア材の色は、透明か黒が一般的です。そのため、ソールのグラフィックスを再現しつつ傷跡を消すことはできません。また、ソールにはリペア跡が残ります。
1.ソール全体をクリーニングした後、傷の状態をチェック。補修箇所をマスキングします。
2.リペア材を熱(専用工具またはライター)で溶かし、補修箇所に垂らします。
3.粗熱が取れた状態でマスキングを剥がし、金属スクレーパーでスクレーピング。余分なリペア材を削り落とします(深い傷は一連の作業を繰り返す)。
4.サンディングで全体を滑らかに仕上げます。
補修箇所を手で触り、凹凸を感じなければ、いつも通りのベースワクシング→トップワクシングを行ってください。
MOJANEのソールリペア
ソールリペア 3cm/¥500〜+TAX
大切なボードをより長く安全に乗るために、今一度ボードをチェックしてみてはいかがでしょうか?
※リペア材の色はクリアとブラックの2色です。若干のリペア跡は残りますので、ご理解ください。傷の大きさや度合いにもよりますが、10日程度で仕上げています。
初めまして。
突然すみません。
今回、中古で購入したスノーボードなんですがソールに深い傷が多数あり中でも芯材まで見えている部分が大きくあります。
自分で補修しようとリペアキャンドルを使用してやってみましたが結局全て剥がれてしまい上手くいきません。
心が折れてしまいサイトでこちらを見てメールをしてしまいました。
畠中和弘 さん
コメントありがとうございます。
リペアはボードや傷の状態によって技術的なコツもありますが、結構剥がれやすいものですので、一度で完璧に直そうとせず繰り返し作業してみてください。
しっかりとソールクリーニングを行い乾燥させた後でリペアすること、リペア剤がまだ温かいうちに金属スクレーパーなどでグッと押し当てることなど、基本的な工程をおさらいして、挑戦してください。
傷が多いとのことで苦労すると思いますが、リペアスキルは上がるはずです!