朝里ICから5分のコンパクト・リゾート
朝里川温泉スキー場は、小樽市郊外の温泉街にあるスキー場です。”スノークルーズオーンズ(小樽市春光)”や”天狗山スキー場(小樽市最上)“と並び、小樽市のローカルゲレンデとして親しまれています。
朝里川スキー場の特徴は、麓からは想像がつかない程の長いコース。全9つのコース内には、綺麗に圧雪されたバーンや表情豊かな壁、未圧雪ゾーンなどスノーボードの練習に最適な要素が集約されています。札幌からのアクセスも良く、帰り道には温泉や観光、市場巡りなどもできて、何かと楽しみが多いゲレンデです。
悪天候の日は朝里川をチェックしよう
札幌近郊では、札幌国際スキー場やキロロ・リゾートといったスキー場が有名ですが、その沿線上にある小樽朝里川温泉スキー場も見逃してはいけません。谷沿いに面しているので風に強く、雪の付きが良いので、札幌国際あるいはキロロが悪天候でクローズの場合、非常に便利な穴場です。
MOJANEユーザーの平山くんは、朝里川・国際方面とキロロ方面への分かれ道(ENEOSがある交差点です)でゲレンデのオンオフを確認し、キロロがクローズなら国際へ、国際とキロロがクローズなら朝里へ、というスイッチ作戦で休日のスノーボーディングを制覇しています。
朝里ICを降りてから判断できるので、高速道路を利用して向かう際にも使える技です。
日本海を見渡すオーシャンビュー
朝里川温泉スキー場は、日本海を眺めながら滑ることができる北東向きの斜面です。雪質が安定していて、パウダースノーも楽しめます。3本のリフトを乗り継いで山頂に降り立つと、そこは絶景。
晴れた日は、真っ青な日本海の向こうに増毛連山や雄冬岬までが見渡せます。道内のゲレンデの中でも景色はトップクラスだと評判です。
朝里川温泉スキー場 コース紹介
標高約680m、最長滑走距離は直線距離で約3kmというロングコース。ゴンドラはありませんが、4基のリフト(撮影日は1基がクローズでした)で全9コースが楽しめます。リフトを乗り継ぐ毎に違った表情のコースが広がっていくので、気に入った場所で何度も練習したり、遊び場を探すには良い環境です。
朝里川のコースは、色で分けられています。ゲレンデトップのパープルコースは最も景色が良く、朝一は綺麗に手入れされた斜面を気持ち良く滑ることができます。
非圧雪が楽しめるのはグリーンAコースやオレンジコース。初級者向けのイエローはスキースクールでも利用されているので、混雑することもしばしば。混雑を避けるならスクールが終わる夕方以降を狙うと良いでしょう。
全体的に斜度があるので、初心者コースだとしてもスリリングなポイントが多々あります。SAJ公認の朝里スキー・スノーボードスクールがあり、ジュニアから上級者までのレベルの高い滑りを見ることもできます。
MOJANE流、朝里川温泉スキー場の遊び方
今回は2月上旬、平日の朝里川の様子をご紹介します。当日は山頂-9°山麓-5°、積雪は230cm、風はなく一日を通して曇り。時折、粉雪が降ったり、陽射しが差し込むような天気でした。
まずは駐車場からセンターハウスまでの急な階段か坂道で準備運動を。毎朝滑りに来ている地元客ですら途中で休憩しています。景色が良いので、息が上がったら景色を眺めて深呼吸。
この階段はマイナスポイントと評されることも多く、避けている方もいるかもしれませんが、ウォーミングアップだと思えば好都合です。身体も温まります。
どんな天気でも、朝一は山頂のパープルコースを狙いましょう。晴れていれば、谷間から見える日本海も絶景です。
最大24度の綺麗に圧雪されたコースはカービングに最適で、インストラクターが練習に通うほど。そのままグリーンコースB経由でブルーコースに入ると、左側に天然の大きなバンクがあり、雪の降り方次第で遊べるポイントとなります。その後に続く圧雪バーンも最高に気持ちが良いです。
パウダー初心者のトレーニングに最適なグリーンコース。A,Bどちらからもエントリー出来ます。Aは不整地コブコブバーンがあり、リフト乗車中に滑走者を眺めるのも楽しいです。初心者はより易しいBから挑戦しましょう。
グリーンエリアは短いリフトで回せるので、仲間と技を見せ合いながら練習するのも良いかも知れません。
次の1本はグリーンAからレッドBへ。レッドBは知る人ぞ知るスーパーボウル!強風が当たり吹き溜まりが出来るので、パープルが滑りずらい時にもお勧め。中学生だった僕が初めて本格的なパウダーを体験した思い出の場所です。
レッドAはスキー、スノーボードの技術戦で使用されるコースなので、コンディションが良ければ思い切りスピードを出して突っ切ることも出来ます(スクールや大会で使用されている場合有)。
ビギナーにとってイエローコースは最高の練習場所です。2018年現在、イエローリフトがクローズのため、レッドリフトからのエントリーとなります。
イエローリフトの一番奥(山に向かって右端)は、午後になっても綺麗な圧雪が残っていました。山頂・中腹を滑り込んだ後でも綺麗な圧雪を滑れるゲレンデはなかなかありませんよね。帰る間際までみっちり練習できます。
朝の山頂エリア、午前中の中腹エリア、午後からのレッドリフト。時間帯や雪の状態に合わせて1日中練習に打ち込めるのが朝里川の魅力です。
施設案内と周辺情報
ガラス張り2階建てのセンターハウスには、広々としたロッカールームや休憩スペース、レストランなど。設備は充実しています。また、ガラス工芸が盛んな小樽ならではの装飾が随所にみられました。
リーズナブルなリフト料金
チケットはセンターハウスを出たところにある券売所で購入します。1日券大人2900円。ランチを挟んで1日をゲレンデで過ごすならランチパック3700円、温泉で疲れを癒して帰るなら温泉パック3500円がお得です。ローカルゲレンデならではの良心的な価格設定です。
北海道のローカルゲレンデでは、クレジットカードが使えないチケット売り場も未だ多くあります。朝里川温泉スキー場もその一つですので、どうぞ現金のご用意を。ちなみに、フリーワイファイも未整備でした(2018年現在)。
広々としたゲレンデレストラン。小樽観光でランチもあり。
センターハウス施設内には、1階に軽食コーナー、2階に2か所のレストランがあり、定番ゲレ食メニューが揃っています。スキー学習などの団体客と鉢合わせても窮屈な思いをすることはなさそうです。
また、車で15分も走れば観光エリアなので、市街地での食事も選択肢に入ると思います。歴史的建造物を利用した洋食店や純喫茶、お寿司屋さんなど、小樽には名店がたくさんあるので、食べ歩きの楽しみもあります。
ちなみに僕は、南樽市場でお惣菜を買い込んで帰路の車内で食べるのがお気に入りです。
札幌・小樽からのアクセス
北海道では高速道路に直結するゲレンデは数える程しかありません。その中でも朝里川は高速道路札樽道の朝里ICからわずか5分というアクセスの良さ。札幌から最短30分という好立地です。
小樽市街地からは車で約15分。小樽の観光名所にも近いので、観光旅行を兼ねた利用にもおすすめです。駐車場は無料ですが、スペースに限りがあり満車状態になることもありますので、オープン前には到着しておきたいところ。
近隣にはガソリンスタンドやセイコーマートがありますので、給油やATMの心配は要りません。
公共交通機関を利用する場合は、スキー場から徒歩10分の”朝里クラッセホテル”にバス停があり、小樽市内の路線バス、札幌駅前等からのJR路線バスが利用できます。
温泉街から車で1分
帰りは温泉に浸かって疲れを癒しましょう。スキー場に向かうすぐ手前にあるのが朝里川温泉郷です。リゾートホテルや旅館、ペンションが数件、という小さな規模です。リフト&温泉パックで利用できる施設は、最も大きいリゾートホテル”朝里クラッセホテル”と、日帰り温泉の”湯の花 朝里殿”です。
宿泊の候補は朝里川温泉郷だけでなく、小樽市街や札幌市内も視野に入ります。近郊にあるスキー場巡りや小樽観光も楽しむ欲張りなプランを立ててみてはいかがでしょうか?
2020-2021シーズンの朝里川温泉スキー場は、リフトの新設やコース拡大、リフト料金など、様々なリニューアルが行われていました。上級者と初級者、それぞれが過ごしやすく改良されていて好印象。詳細は公式サイトで確認してください。https://asari-ski.com/