BEGINNER北海道サーフィンハウツー

【北海道版】サーフィンを始めよう!

ビギナーの為のサーフグッズと選び方

スノーボーダーの夏、サーフィンに挑戦しよう!

北海道のサーフィン事情

北海道の短い夏、スノーボーダーの皆さんはいかがお過ごしですか?スノーボーダーの夏の過ごし方としてMOJANEが提案しているのが、サーフィンです。

サーフィンの魅力は、なんといっても全身で自然を感じられることです。難易度の高いスポーツではありますが、海に浮かんでいるだけでもリラックスでき、波の上を走る感覚はスノーボード以上の快感があるかも知れません。

今回は、北海道でサーフィンをゼロから始める為の道具について、詳しくご紹介します。

浜厚真のビーチ

暖かい地域で行うイメージが強いサーフィンですが、道内各地にサーフポイントが点在し、通年楽しむことが出来ます。

3S(SNOWBOARD,SURF,SKATEBOARD)という括りだけでなく、天気図を見ながら波を予測したり、ロングドライブをしたり、道具のお手入れをしたりと、スノーボードに行くプロセスにとても似ていると感じます。

北海道は、真夏でもスイムウェアでサーフィンが出来るほど海水温は上がりません。

ですが、ウェットスーツさえ着用すれば、比較的人の少ない海で贅沢にサーフィンが楽しめるので、道外・海外からもサーファーが波を狙って訪れています。

常に良い波があるとは限りませんが、冷たい海水温さえ攻略すれば、北海道はサーフィンに適した場所だと言えます。

初心者の為のサーフ道具リスト

サーフィンに行く準備

では、北海道でサーフィンを始めようとした時、どんなアイテムを揃えなければならないか。まずは必須アイテム6つと、おおよその予算を併せてチェックしていきましょう。

1.水温に合ったウェットスーツ

ダスクのウェットスーツ

北海道のサーフィンは、ウェットスーツなしに始まりません。水温対策としてだけでなく、漂流物やクラゲから身体を守ったり、海で身体を浮き易くしてくれる大切な道具です。

ウェットスーツの生地は、水温に合わせて様々な素材や厚みのものがあります。

適切なウェットスーツを着用すれば、真冬の海でもサーフィンが出来ます。最も重要なポイントは、寒冷地でテストを重ねた日本製のウェットスーツを選ぶ事。高品質な日本製は、海外のトップサーファーの御用達でもあります。

水温が暖まる夏だけサーフィンをするのなら既成のウェットスーツでも十分ですが、水温が低い春・秋・冬は、自分の体に合わせたフルオーダーが好まれます。筋肉の付き方や体型により既成サイズでは不安がある方、各部のサイズに個人差が大きい女性は、身体にストレスが掛からないフルオーダーをお勧めします。

【種類】夏:フルスーツ 冬:ドライスーツ 春秋:セミドライスーツ
【価格の目安】既成サイズ:夏 3万~6万円 フルオーダー: 7万~13万円

2.ブーツ、グローブ、キャップ

寒冷地用ウェットスーツ

ウェットスーツと併せて用意したいのが、冷たい海水から手足や頭部を守るブーツ、グローブ、キャップといったウェットスーツアクセサリーです。

北海道では、秋冬春はもちろん、地域によっては夏でも使うアイテムです。購入の際は必ず試着し、フィット感をチェックしましょう。

ウェットスーツ同様、MADE IN JAPANがお勧めです。ブーツやグローブは、ウェットスーツとの相性があるので、同一のブランドで揃えると安心です。他ブランドで組み合わせるときは、ショップで相談したりレビューを参考にすると良いでしょう。

3.初心者向きのサーフボード

MFソフトボード

サーフィンの道具選びで、最も心が躍るアイテムがサーフボードです。

サーフスタイルやレベルに応じて、様々な素材・形状のサーフボードがあり、今尚進化を続けています。基本的に、技術レベルに応じて数本を乗り換えていく人が多いです。

ソフトボード

サーフスクールでも取り入れられているビギナー向けのボード。スポンジ素材で覆われ、ビード版の様に浮いてくれるので、サーフィンのファーストステップにぴったりです。殆どの方はソフトボードで基礎を身に付け、通常のサーフボードに乗り換えます。MOJANEのお勧めは、見た目重視の方も納得のMFソフトボード。上達してからも手放すことなく長く遊べるスペックです。【価格の目安】3〜8万円

サーフボード

通常のサーフボードからもエントリーすることができます。その場合、浮力と安定性を備えた大きめのボードからスタートしましょう。 サーフボードは、膨大なデータを元に作られた既製サイズと、自分の体形やレベル、色デザインを全て好みに仕上げられるオーダーメイドに分かれます。いずれも素材によって価格帯は大きく異なり、現在の主流はポリウレタン (PU)です。強度、しなり、生産性が高く低価格なのが特徴です。また、最新素材のEPSやハイデンシティーフォームは、高額ではあるものの、軽く浮力もあるため、初心者・体力に自身が無い方にもオススメの素材です。【価格の目安】12〜18万円

4.多種多様なフィン選び

FCSフィンを装着したボード

サーフボードの舵の役割を担うパーツです。フィンとサーフボードが一体となったクラシカルな「オンフィン」、フィンボックス(フィンカップ)が埋め込まれた「リプレイスメント・フィン」の2種類に分けられます。

昨今のサーフボードは、リプレイスメント・フィンが主流で、フィンのサイズや硬さ、本数などを自由に変えて、ボードの乗り心地やコントロール性能を変えることが出来ます。

フィンには様々な大きさ、素材、形があり色やデザインも豊富でサーフボードのアクセントにもなります。初心者はソフトフィンと呼ばれる柔らかいフィンがお勧めです。【価格の目安】6000~24000円

5.事故防止のリーシュコード

FREAKのリーシュ

サーフボードと身体を繋ぐ命綱のことで、パワーコードとも呼びます。サーフボードが流れて接触事故が起きないようにする意味でもマストです。

波のサイズやボードのサイズによって長さやコードの太さを選びます。サーフアクセサリーの中では特にブランド数が多く、使い心地やカラーリングも様々です。メーカー毎に特徴がありますので、信頼出来るリーシュコードを選びましょう。

また、リーシュコードは消耗品です。使用後はよく流水で洗い、使用回数に関わらず安全の為に毎年交換しましょう。僕は、金属パーツが錆びついてきたら交換します。

【サイズ】6f, 7f, 9f, があります。6’3f以下のサーフボードには6f、6’3f以上のボードや大きな波にトライするときは7fがオススメです。9fのリーシュは、8f以上のロングボードで使います。

6.操作性を上げるデッキパット

デッキパット

サーフボードのテール部に貼る滑り止めのことで、トラクションパッドとも呼びます。

サーフボードを思いのままに操作する為には、足全体を使ったグリップで行うテールコントロールが重要です。

基本的に6’2以下のサーフボードに貼りますが、もちろん例外もあります。お店の人に相談し、適切なデッキパットを選びましょう。サーフボードやリーシュとのカラーコーディネイトもお忘れなく。【価格の目安】6000~7000円

消耗品と便利アイテム

サーフィンを快適にするためのアイテムは沢山ありますが、それら全てが必需品という訳ではありません。

僕自身、新商品を試したり、失敗したり、仲間に教えてもらいながら自分にフィットするサーフ道具を揃えてきました。

その中から実際に使ってみて「あった方が良いな、使ってみてほしいな」と思う物をご紹介します。

これからサーフィンを始める方は是非、海でサーファーたちが何を使っているのかを見たり、ウェブ検索したり、仲間と情報交換をしながら、自分に必要だと感じたアイテムを選んでください。また、メンテナンスグッズや消耗品は、サーファーへのプレゼントにも喜ばれます。

ウォータータンク

ウォータータンク

海から上がった後、身体や道具の塩を洗い流すことで、海水特有のべたつきを解消できます。持参する水量の目安は10L程度で、身体、ボード、リーシュなどの道具を一通り流す事ができます。

2ラウンド以上海に入る場合は、もっと大きめのタンクが必要です。夏は水道水をタンクに入れ、寒い季節は予め40℃位のお湯を持って行くと快適です。もちろん、ペットボトルやアウトドア用の水タンクでも代用出来ますが、その場合は保温バッグに入れると良いと思います。【価格の目安】4000円程度

ウェットスーツハンガー

ウェットスーツハンガー

洗い終わったウェットスーツを干したり、保管しておく為のアイテムです。一般的な洋服用ハンガーだと、肩にプレッシャーがかかり型崩れの原因となります。

水分を含んで重たくなったウェットスーツでも型崩れしないよう肩に当たる部分が厚いハンガーや、ウェットスーツを腰で折り返し、丈を短くして掛けられるタイプがあります。また、ブーツやグローブといった小物を干すことが出来るアクセサリー用のハンガーもあります。【価格の目安】2500~3500円

大容量バケツ

サーフバケツ

着替えたり、洗ったり、持ち運びボックスにもなるラバー製の大きなバケツは、マルチに活躍してくれるアイテムです。

サーフブランドからは「ウォーターボックス」という名前で販売されています。この中でウェットスーツの着替えをすると、海の砂を持ち運ぶことが無いので便利です。脱いだウェットスーツや濡れたアイテムはバケツに入れて持ち帰り、そのままバケツを洗い桶にします。

サーフ用のバケツ以外で代用する際は、適度な硬さ・張りのあるものを選びましょう。【価格の目安】4000円程度

ビーチタオル・ポンチョ

ポンチョを羽織って着替え中

ビーチタオルは、着替えの際や休憩中の寒さしのぎ、突然の雨にも活躍します。砂が付きにくい、速乾性にがある、といった機能性の高いタオルから、ビジュアル重視のデザイナーズタオルまで、バリエーションが豊富です。お気に入りを探しましょう。

家庭用の大判バスタオルで代用する場合は、吸水性と速乾性に優れた素材(マイクロファイバー等)のビッグサイズを選ぶと良いでしょう。また、着替え用のポンチョは、寒い季節の着替えに重宝します。

ウェットスーツを着たままポンチョを羽織れば、車で周辺のポイントに移動したり、ささっとコンビニに立ち寄ることもできます。周りを気にせず着替えることが出来るので便利で、女性には必需品です。【価格の目安】5000~10000円

サーフワックス

フーワックス

サーフボードの上に立つ際、足元が滑らないようにする為のサーフワックスは、水温によってCOLD, COOL, WARM, TROPICALの4種類に分けられています。

使用法は、予めベースワックスを塗布し、海に入る前にトップワックスを塗り重ねます。粘着性が弱まったと感じたらトップワックスを追い塗り。多くのサーフワックスは環境に配慮した素材で作られていますので、ご安心を。

真っ白なサーフボードも、使用しているうちにワックスが海の汚れや砂を吸着し、薄汚れてしまいます。また、トップワックスを重ねすぎると、サーフボード自体が重たくなります。定期的に専用リムーバーでワックスを落とし、サーフボードを綺麗に保つこともサーファーの身だしなみです。【価格の目安】300~1000円

ウェットシャンプー&ソフナー

UNウェットスーツシャンプー&柔軟剤

ウェットスーツは使用回数に限らず、徐々に硬化して柔軟性が失われていきますが、お手入れ次第で何年も着用することが出来ます。

サーフィンの後は、海水の塩分や汚れ、身体から出た汗や皮脂もウェットスーツに付着し、水洗いだけではやがて雑菌が繁殖し臭いも出てきます。

着用後は毎回専用シャンプーで洗浄し、数回に1度はウェットソフナー(柔軟剤)で仕上げましょう。体との摩擦を軽減し、柔らかな着心地が維持できます。直射日光を避け、両面を完全に乾かすことも雑菌を繁殖させないポイントです。【価格の目安】1600~2000円

日焼け止め・クレンジング

色々なUV対策グッズ

海辺では、日光を直に受けるだけでなく、海面の反射によっても紫外線を浴びる為、日焼け止めは必須アイテムです。

一般的なスポーツタイプの日焼け止めでも[SPF45-50,PA++++]という表記を見ると、いいだろうと思う方もいるかも知れませんが、答えはNO。化粧品として販売されているウォータープルーフタイプの日焼け止めは、汗やタオル擦れには比較的強いようですが、波に揉まれるとすぐに流されてしまい、効果を失ってしまいます。

マリンスポーツ用のサンプロテクトブランドは多々ありますが、やはりサーフィンの為に開発された日焼け止めを選びましょう。サーフィン用は粘度が高く、波にも流されにくいです。効果が高い反面、肌に負担もかかりますので、サーフィンを終えた後は専用クレンジングで優しく綺麗に落としましょう。

2021年からはリーフセーフ(ハワイを拠点に始まるサンゴ礁保護活動)により、これまでの日焼け止めの成分がハワイで使用禁止されるそうです。今後、世界のビーチリゾートでもこういった取り組みが広がっていくと思います。 ここ数年で、日焼け止めの開発は今以上に進見そうです。【価格の目安】3000円程度

ワセリン

ワセリン

ウェットスーツの摩擦で起こる擦り傷から肌を守ります。ハードに動く首回り、肌の弱い脇周りに塗ってからウェットスーツを着用します。密かな必須アイテムです。【価格の目安】500円

音が聞こえる耳栓

サーフイヤー(耳栓)

冷たい海水が耳に入るとキーン!と痛くなります。これがベテランサーファーに多い耳の病気“サーファーズイヤー”の原因です。

雷の音や仲間の声、危険回避の為にも音をシャットアウトしないサウンドスルーの耳栓は、耳を守るためにも、サーフィンに集中する為にも、お勧めしたいアイテムです。レッスンを受ける際にも、あると良いと思います。【価格の目安】7000円程度

サーフボードカバー・ケース

FCSのサーフボードケース

サーフボードはとてもデリケート。カバーやケースに入れて運ぶと、ボードに傷がつきません。車内や衣類等にワックスが付かないように、普段からカバーを使用するという方もいますし、車内に1本積む程度なら必要ないという方もいます。

ですが、複数のボードを持ち運んだり、サーフトリップでキャリアに積んだり交通機関を使う場合は必須アイテムです。パイル地やエアクッション等のインナーケースや、旅行用のサーフバッグなど、用途に応じて様々なタイプがあります。【価格の目安】2000~50000円

キーボックス

キーボックス

サーフィンの最中は、当然車を離れますが、鍵を持ったままサーフィンは出来ません。ポイントによっては車の様子が見えないサーフスポットもあり、施錠をしないのは危険です。車のカギをボックスに入れて保管できるキーボックスは、セキュリティー対策の必須アイテムです。【価格の目安】4000円程度

サーフハット・キャップ

SYMPLEのサーフキャップ

UV対策として、日焼け止め以外にもサーフキャップやサーフハットが活躍します。最近は普段の帽子のような感覚で使える水陸両用デザインが多く、取れ入れやすいと思います。

日焼け止めだけではカバーできない陽射しの眩しさや、頭皮を守る為にも知ってもらいたいアイテムです。【価格の目安】3500円程度

サーフボードリペアキット

傷を見つけたら直ぐ補修

デリケートなサーフボードは、ぶつけてしまうとすぐにヒビが入ります。小さなヒビでも、そのまま使用するとボードの内部へと水が侵入し、どんどん吸い上げられて、やがてフォーム(内部の素材)が腐敗してしまいます。

せっかくきたのに…せっかくいい波なのに、サーフィンが出来ない!という事が無いように、応急処置としてのテープや紫外線で硬化するリペアキットを車に常備しておくと安心です(ソフトボードには必要がありません)。海に入る前にボードに傷がないか全体をチェックする事もお忘れなく。【価格の目安】1500~5000円

ウェットボンド

ウェットボンド

ウェットスーツは、経年劣化でピンホールという細かな穴が空きます。また、使用中にフィンが引っかかったり、海の漂流物によって穴が出来ることもあります。修理に出すと数週間はかかりますが、小さな穴ならウェットボンドで水の侵入を防止できます。

ウェットボンドあくまでもリペア材なので、完全に修理したいなら、購入店を通じて修理に出しましょう。【価格の目安】1000円程度

サーフブラシ

サーフブラシ

サーフボードやバケツの底に付いた海辺の砂をサッと落とす便利グッズ。スノーボードの際はボード周りに付いた雪や水滴を払うのにも重宝します。プレゼントにお勧めです。【価格の目安】2700円


今回ご紹介したのはサーフグッズのごく一部。まだまだ面白いアイテムが沢山ありますので、是非サーフショップで自分のサーフライフにフィットした逸品を見つけて頂ければと思います。

また、海難事故やサーフポイントの駐車違反は深刻な問題となっています。マナーとルールを厳守してサーフィンを楽しみましょう。

COMMENT

メールアドレスは非公開です。

BLOG CATEGORY記事カテゴリー