事前予習で確実なボード選び
来シーズンにリリースされるBURTON新作ボードの試乗会”BURTON TESTRIDE TOUR“が今年もいよいよ始まります。
シーズン中だというのに、もう来季モデル⁉と思う方もいるかも知れませんが、次の冬にリリースされるスノーボードやバインディングを、実際に雪上で試せる数少ないチャンスです。
北海道は2019年3月9-10日(土・日)札幌国際スキー場にて開催されます。ボードを新調しようとお考えの方はもちろん、色々なタイプのボードに乗ってみたい!という方も、ぜひ足を運んでみてください。※試乗会の活用術
とは言え、短い時間で自分に合ったボードを見つけることは容易ではありません。手あたり次第に試乗を繰り返すのではなく、事前にいくつかの候補を挙げ、狙いを定めておくことがポイントです。
MOJANEが注目する2019−2020 BURTONボードを早速紹介していきましょう。
2020のBURTONはFAMILY TREEが面白い!
ライダーのニーズを形にしてきたFAMILY TREEラインですが、来季はどうやらアプローチが違うようです。
各国のスノーボードシーンが成熟してきた事もあり、今まで以上にローカルな視点が盛り込まれている印象です。注目すべきラインナップは、HOME TOWN HERO(バーモント州)、ONE HITTER(カナダ ウィスラー・ブラッコムリゾート)、 LEADER BOARD(ユタ州)、 そして吉村 成史さんによるMOON BUGGY(日本)。
バートンが作りたいボードとライダーからの要望、そしてローカルの魅力がミックスされた顔ぶれです。
特にMOON BUGGYは僕自身も未体験の168cmというビッグサイズボード!このサイズに驚く方も多いと思いますが、どんなレベルにもマッチする究極のファンボードに仕上がっています。
FAMILY TREEは基本的に1シーズンのみのリリースという実験的提案をしています。今季爆発的な人気を博したSPEED DATEでさえ、19-20ではインライン(通常のラインナップ)にも残っていません。
毎年徐々にアップデートされる定番モデルとは違い、一期一会の要素が魅力です。これだ!と思うボードがあれば迷わずゲットして損はないでしょう。
FAMILY TREE(家系図)の名の通り、それぞれのボードには系譜を感じ取ることができます。例えば来季19-20のHOME TOWN HEROやONE HITTERには、FLIGHTE ATTENDANT(13-14 NICOLAS MULLERによるFAMILLY TREE)のDNAが組み込まれ、LEADER BOARDは90年代のJOHANと当時の雰囲気を連想することができます。FAMILY TREEの注目モデル
これぞBURTON!粒ぞろいのインライン
個性派が揃うFAMILY TREEに対し、インライン(通常のラインナップ)にはブランドの代名詞となるモデルが揃います。
MOJANEでもお馴染みのPROCESS、CUSTOM、CUSTOM-X、FV、それぞれに細かなマイナーチェンジが行われつつ、期待を裏切らない安定した乗り心地をキープしています。
DEEP THINKER/FREE THINKER
その中で、デビューから3シーズン目を迎えるDEEP THINKER, FREE THINKERは、生産工場が変わり大幅に軽量化されたことに注目。
BURTON特有のどっしりとした乗り心地は無くなりましたが、より広い層に対応する乗り易さが生まれました。
グラフィックスは、バスキアやウォーホルと共に1980年代のアメリカで活躍したキース・ヘリング。HIVやLGBTといった社会的テーマを題材に数多くの作品を残し、NYのクラブカルチャーやストリートシーンに影響を与えたポップアイコンです。2018年は生誕60周年、そして2020年には没後30年を迎えます。来季THINKER’Sには、彼のエネルギーが宿っているかもしれません。
CUSTOM
2018-2019シーズン、平野歩夢選手が使用したオリンピックボードとしても注目を集めたCUSTOMですが、来季はHOME TOWN HERO(FAMILY TREE)の登場により影を潜めてしまった感が否めません(但し、CUSTOM FV154Wを除く)。来季、CUSTOMを検討している方は、是非HOME TOWN HEROも併せて試乗し、比較してみてください。
2019-2020 BURTONの特徴
2月上旬、一般公開より一足先に販売店向けのディーラー試乗会がありました。ニューモデルの形状やフレックス、乗り心地を細部までチェックし、どんなセレクトを行うかを決める大切な時間です。
2019-2020のBURTON全体の印象は、安定のインラインと個性のファミリーツリー。2つのラインが真逆の方向に磨きをかけていること、そして、板作りに少しも手は抜いていないという信頼感。
ただ、シェイプやグラフィックスにインパクトが欠ける為(少し残念…)、手に取ってみるまで、乗ってみるまでその良さに気づけない物もありました。来季は是非、ルックスやイメージに捕らわれずに試乗をして、BURTONの良さを確かめてもらいたいと感じています。
2020年代に突入、これからのギア選び
大掛かりなギア開発が盛んだった10~15年前は、スノーボードブランド各社が果敢にモデルチェンジを行っていて、新作といえば良くも悪くも”驚くような変化”がありました。
やがてスノーボード業界にも低コスト化の波が押し寄せ、スノーボードは追求の時代へ。BURTONに限らず、近年は1-2シーズンの中でマテリアルの大きな変化は見られません。もちろん、細部の改良は続いていますが、荒波を乗り越えたモデルの一つ一つが、完璧に仕上がりつつある証です。
また、明確なコンセプトを掲げるアイテムに注目が集まり、本当に良い物が評価されるようになりました。
それらの品質や使用感に関して、常に高水準が維持されているので、ユーザーは安心した道具選びができるようになっている、と感じます。
最先端素材、高性能、コストパフォーマンス、オールマイティ性、1つのジャンルに特化している等、どんな角度からでも満足するアイテムが見つけられるはずです。まずは自分のレベルを把握し、何を重視した道具が必要なのかを決める事。目的を明確にすることがギア選びの近道です。ご不明な点は、専門店でどんどん相談しましょう。
BURTON SNOWBOARDS TEST RIDE TOUR 2019-2020
2月下旬より全国3か所で開催されるBURTON試乗会、北海道の日程は下記の通りです。正規BURTONディーラーで先行受付を行うと当日AM9:30より試乗できます。MOJANE店頭でも先行受付を承っています。当日の混雑を避ける為にも、事前の受付をお勧めします。
尚、当日はブーツ、バインディングの他、免許証などの身分証明書をお忘れなく。
日程:2019年3月9・10日(土・日)
場所:札幌国際スキー場
時間:AM10:00 -PM3:00
※天候等の理由によりスケジュールが変わる場合があります。