北海道にばっちりハマるオールラウンドボードの決定版
25-26シーズンに登場し大反響を呼んだチートボード、ECLIPSE。
乗った瞬間から誰もがパワーアップするようなその“ズルい乗り味”を考慮し、MOJANEではR40指定でご紹介しました(体力がある若いうちからこんなものに乗ってはいかんです)。
NEVER SUMMERは果敢に開発を続けるブランドなので変更点が気がかりでしたが、26-27シーズンも同じ路線で継続されます。
この記事では、ECLIPSEユーザーたちの1シーズンレビューとあわせて、26-27モデルを解説します。
北海道でフルシーズン乗れる1本をお探しの方、上質な板に乗りたいロングキャリアの方に引き続き激PUSHです!

あらゆる雪質で、簡単・楽しい・刺激的!

26-27モデルのECLIPSEは、昨季の赤い「日食(solar eclipse)」のイメージから、「月食(lunar eclipse)」を思わせる青いグラフィックスとなりました。
昨年から1万円ほど値上げされましたが、数字上のスペックに変化は見られませんので、基本性能は昨年の記事でご確認いただければと思います。
さて、25-26シーズンは僕自身、様々な雪のコンディションでECLIPSEに乗ることができました。
標高差による雪の変化が起きやすいビッグリゾートでも、アイシーなバーンからパウダーでも。安定性と操作性動が両立し、大きな動き・細かな動きどちらにも対応してくれます。
どんな場所でも思うままに板が動き、楽々扱えてしまうので、コンパクトなスキー場でも大活躍!
また、ロングライドでも疲労感が少なく、どんどん攻めのスノーボードがしたくなる!朝イチから夕暮れまであっという間に過ぎていきました。
様々な規模のゲレンデに恵まれた北海道でフルシーズンを滑るなら、ECLIPSEが最高の1本になることを改めて確認しました。
User’s Review -Sさん-
ターンのキレと走破性、ショック吸収まで!?あまりにも楽しい板
今シーズンのハイライトは、何と言っても ECLIPSE です。結論から言うと「ずるい」の一言でした(笑)。
長年の課題だったヒールサイドの深回しが改善し、ターンがバキバキにキレるようになった気がします。
パウダーでも疲労感なく、春のシャバ雪での走破性も抜群です!
ジャンプの着地も余裕があり、フリースタイルな動きにもバッチリ対応してくれました。
もしやこの板、ショック吸収的な機能も備わっていますか!?
また、カタログの重厚なイメージに反して、実測で約2.89kgと意外に軽いのにも驚きました。
さらに驚いたのが、これだけエッジが噛むのに逆エッジになりにくく、意外にもプレスやバターまで得意なことです(チューンのおかげかも?)。
モロさんが仰ってたとおり、あまりにも楽に滑れてしまうため、他の板に乗れなくなる(自分の実力と錯覚してしまう)のが唯一の難点ですね(笑)。

ECLIPSEに乗った人なら、Sさんのレビューに「うんうんうん!」と頷いているはず!
Sさんが感じたショック吸収の効果は、NEVER SUMMERの耐振動基準DUMP(ECLIPSEは「5」)とカーボンの合わせ技によるものではないかと推測します。着地はもちろん、デコボコ雪面やハードバーンでの振動にも対応するので、結果的に疲れにくい印象です。
誰もが「おぉ⁉」と驚くカーボンの効果

ECLIPSEの乗り味をここまで印象的なレベルに引き上げているのは、NEVER SUMMERのオリジナルテック、カーボンマッピング&プレシジョン・ステッチカーボンマトリックスです。
25-26シーズンのPFASシリーズ(ECLIPSEを含む)に初めて実装されたこのテックは、コアやボードの表面(トップシートの内側)にライン状にカーボンを配置することで、しなり・バネ感・反応などを高め、グラフィックにも融合させています。
さらに、25-26以前の重厚な作りから、薄く軽やかな板へと一新され、実際の重さはもちろん、ボードの動きにも軽快さが生まれました。
これらカーボンの効果と扱いやすさのバランスが最も好印象だったのがECLIPSEでした。
ねじれやプレスに強く、振動に耐える。板が薄いから踏めるし軽い。けれどパウダーの圧には負けない。
強度と安定感があり、刺激的なのに誰もが扱える、多面的なオールラウンドボードです。
ビンディングでECLIPSEの何を引き出す?

ECLIPSEをご購入いただいた方の中で特に多かったのが「ビンディングで印象が変わった」という声です。
これは、ECLIPSEがかなり幅広い用途とレベル層を網羅しているからこその現象ではないでしょうか。
みなさん、ボードとバインの相性を探すというよりは、自分好みの動きに近づくようなセットアップやアレンジを報告してくれました。
事例1:ハイバックを入れ替えて理想の感触に -Tさん-
ECLIPSEにUNION FALCORを乗せたTさん。ベースの感触は良かったものの、ハイバックのピーキーなレスポンスがECLIPSEのフリースタイル性(自由にボードを動かせたり、タイミングの取りやすさ)を打ち消しているように感じたのだとか。
そこで、FALCORのハイバックをSTRATAの柔らかなハイバックに入れ替えたところ、自然なグッドバランスに。
Tさんはハイバックを頼らずに滑るスキルがある方なので、このアレンジがフィットしたのかもしれません。
事例2:ハイスペバインでまさかのスーパーカー仕様 -Kさん-
偶然にもECLIPSEの底力を引き出してしまったのは、UNION FORCE FCを合わせたKさんでした。
「モロさん、ECLIPSEはオートマだって言いましたよね?全然違います、スーパーカーをパドルシフトで操るみたいな感じでしたよ‼」と、僕の知らない領域を知らせてくれました。
カーボンの軽さと硬さを持つスピード系のFORCE FCでは一瞬一瞬のコントロールを楽しむ(試される⁉)超レスポンシブな組み合わせになるようです。
ターンのピークで溜まったパワーを解放するとボードがギュイ~ンと加速!刺激的なセットアップです。
フレックスを感じ取るにはミニディスクが好相性

僕は、BURTON GENESIS, UNION FALCOR,FIX BINDINGを乗せて試しました。
そこで感じたのは、ECLIPSEの柔軟性やしなり・ねじれを足下で感じ取ることができるミニディスクタイプのビンディングとの相性です。
ベースが柔らかい分、オールラウンド性能を広く引き出してくれるので、様々な場所を滑る人には絶対おすすめです。
一方、ビッグディスクタイプのベースが硬いビンディングとの組み合わせでは、ボードをたわませることはできても細やかな感触をキャッチできず、大味になってしまう印象です。
カーボンマッピングの効果や板の表現力を余すところなく体験するなら、やはりミニディスクが有効だと思います。
また、Kさんの(事例2)ように極端な機能・性質を持ったビンディングを合わせると、ECLIPSEの中で対応する部分だけが引き出されるので、それもまた面白い!
自分のベストマッチを探そう
僕の場合は、Tさん(事例1)がハイバックに違和感を感じたというFALCORとのセットアップがハマりました。
FALCORはミニディスクの中で最も反応が速く、ベースはECLIPSEに完璧に合っていると思います。
僕はハイバックを頼って滑るタイプなので、よくしなるパワースパイン(ハイバックトップのパーツ)を邪魔に感じることはないのですが、実はTさん同様苦手だという人も少なくありません。
特定の意見に縛られず、その時々の自分の滑り方やスキル、好みを重視してセットアップを組んでいただけるといろいろなライドフィールが生まれ、長く楽しめるボードになるのではないかと思います。
26-27注目のセットアップはUNION NEO!

最新ビンディングとの組み合わせで最も期待しているのが、UNIONのニューモデルNEO。ベースプレートがなく、ベース部分が全てブッシュ(ゴム状の素材)なので、ボードそのもののフレックスやトーションが、より直接的に感じられるセットアップになるはずです。
NEOのオールラウンド・フリーライドに最適化したブッシングとビンディング全体の柔軟性、ECLIPSEとのかけ合わせにより、また違う一面が引き出されるのか⁉非常に楽しみです。
26-27ECLIPSE試乗レビュー
BEST ALL ROUND:平山 雅一
25-26モデルに続き、平山くんが全体像+パウダーコンディションでの評価をしてくれました。
平山くんがエクリプスに乗ると、スピード感が半端じゃない!聞けば、「この板はギアが一段も二段も上がるんです!」とのこと。攻め保障付きです。
平山雅一:PROTO T3 ECLIPSEレビュー/2026-2027 NEVER SUMMER
新旧モデル比較:竹田 礼
25-26と26-27モデルを同日に乗り比べてくれた竹田くん。
エキスパートレベルの視点では、スペックは同じでも最新版はかなり調整されているように感じたとのこと、興味深い!
竹田くんや近藤くんのレビューで言及されている「体が追い付かなくて弾かれてしまう」部分が修正されたのかもしれません。上級~エキスパートの皆さんはぜひ参考にしてください。
ちなみに、僕のレベルのスピードや負荷のかけ方では特に変化は感じられず、25-26同様の印象でした。
竹田 礼:PROTO T3 ECLIPSE 25-26:26-27比較/NEVER SUMMER
1シーズンレビューとチューンナップ提案:近藤 勇介
昨シーズン、ツインチップボードを探していたのに、なぜかディレクショナルであるエクリプスを選んでしまった近藤くん。それくらいの衝撃を受けたそうです。
そんな近藤くんが報告してくれたのは、ECLIPSEのチューンナップの可能性です。
NEVER SUMMERのチューンナップは、現在進行形で研究中です。トリプルキャンバーやカーボンの効果を生かしながら、どんな調整できるのか。レビュアーとの意見交換を続けています。
近藤勇介:25-26 PROTO T3 ECLIPSE 1シーズンレビュー/NEVER SUMMER
モロのつぶやき

少し話はそれますが、今春は自分用のECLIPSEにフルチューンナップを施工してみました。
僕が使用しているサンディングマシンは、サンディングベルトにボードを押し当てて研磨する古典的な方法なのですが、力加減や手に伝わる感触で、その板の個性が分かります。
ECLIPSEはこれまで手がけた板の中でも、驚くほど素直に加圧した範囲が磨かれるボードでした。
押した場所がサンディングベルトに当たるのだから、当たり前では?と思われるかもしれませんが、スノーボードは面が広いので削りムラが起きやすく、材質やボードのつくり等によってもかなり違いがあるので、その板の感触に合わせて作業を進めています。
例えば、ボードのテールをねじりながらトーションをかけて研磨するとき。ECLIPSEは他のNEVER SUMMERボードと比較しても、ボードが全体的に柔らかいことに加え、反応がよく、短時間で均一に磨きあげることができました。これもカーボンの副産物⁉
実際のライディングで感じたボードコントロールのしやすさが、手からも伝わってきたことに驚きました。












