レスポンス性と着脱のしやすさを向上する3つの改良
26-27シーズンの目玉、UNION肝入りのニューモデルNEO(ネオ)が9月に入荷しました。
ベースブッシュのトゥサイド、ヒールサイドの硬度に変化をつけ、アシンメトリースポーツであるスノーボードの姿勢や動作を捉えたビンディングです。
MOJANEでは今年5月に試乗モデルのレビュー記事を公開していますが、実際の製品版ではいくつか変更点がありましたので、追加情報としてアップデートポイントをまとめます。過去記事とあわせてご覧ください。
試乗会や口コミなどでNEOのレスポンス性能を不安に思っていた方は、候補に再浮上する内容になりそうです。

テストモデルからのアップデートポイント
1:ヒールサイド側ブッシュの硬度がアップ
2:アンクスラチェットの長さ調整がスライド式へ
3:トゥーストラップのコネクターがヒンジに
1:ヒールサイド側ブッシュの硬度がアップ

NEOはベース部分の90%以上がブッシュという新しい構造のモデルです。そして、ブッシュのトゥサイドとヒールサイドの硬度の違いが特徴でもあります。
試乗モデルでは、ヒールサイドが柔らかく厚みがあり、ヒールサイドターンの振動吸収力は新鮮な乗り心地でした。
UNIONのオフシャルレポートによると、ライダー等からのフィードバックによりこのヒールブッシュのショア硬度が、50から60に変更されたとのこと。
もしかすると、「ちょっと柔らかすぎないか?」という声が上がったのかもしれません。確かに、僕としても変更前は「レスポンス重視の方には他の選択肢を提案しよう」と考えていました。
製品版に触れてみると、テストモデルで感じたフワフワ感はなく、これまでのUNIONのヴェポライトブッシュを彷彿させます。
一般的なハイエンドモデルの水準にレスポンスが高まった印象です。また、ブッシュの厚みに変更はないので、バイブレーションカット効果は維持されることでしょう。
2:アンクルラチェットの長さ調整がスライダーに

ラダーは、ツールレスで長さを調整できるピン留めの仕組みを採用しています。
テストモデルでは、反対側のラチェットを止める部分がビスホールを採用していましたが、スライダー式に変更されました。
これにより、調節の自由度が増し、ピンを外すだけでアンクルストラップの長さ調整が完了します。
NEOのアンクルストラップ
NEOに採用されているアンクルストラップは、“HYBRID3.0アンクルストラップ with HP CORE” 。ラダーストラップ (ギザギザしていない方) がアンクルストラップ本体に通る仕組みになっています。
このラダーは、アンクルラチェットにまで到達し、ストラップと連結させることでフィット感を高め、安定感を生み出します。また、ねじれや牽引にも強く、耐久性も期待できます。
3:トゥストラップコネクターがヒンジバージョンに

そして、トゥストラップコネクターがFALCORと同じヒンジコネクターに変更されました。
これにより、ビンディングの着脱のしやすさが格段にアップします。
フッドベッドに雪が詰まると足裏感覚に影響しますが、ヒンジコネクターなら雪を避けやすく、降雪中やパウダースノーの中でもリエントリーが簡単です。
SKATE TECHを思い出す感触に、期待大!

室内でアップデート版を試着してみたところ、ヒールサイドのブッシュが硬くなったことにより、変更されていないはずのトゥサイドブッシュがより柔らかく感じられ、前に倒れる感じがします。
硬くなったとはいえ、ヒールサイドブッシュもほどよく沈み、しっかりと圧をかけられます。衝撃も吸収してくれそうなので、「疲れにくいビンディング」という基本コンセプトは維持されていると思います。
そして、旧NOW BINDINGのSKATE TECHのように、シーソー(前後にシャーシが動く)のような働きを感じました。
ヒールサイドターンで沈み込む感じがなくるので、オーリーに効くレスポンスが強化され、サンプル機よりもレスポンスがよくなることが想像できます。
モロのつぶやき

懸念点を27-28モデルに持ち越すことなく見直しを行ない、デビューに間に合わせたUNION。フィードバックへの迅速な対応は、さすが!
試乗段階のNEOとはライドフィールは変わりますが、製品としての完成度と満足度を引き上げる変更となったのではないでしょうか。
ただ、僕としては試乗モデルの沈み込むくらい柔らかなフィーリングにNEOの個性を感じていたので、少し残念な気持ちもあります。
次々とリリースされるニューモデルがどれも高水準でどんなボードにも合わせやすく、多機能であることは望ましいことですし、スノーボードギアの成熟を感じるところではありますが、僕たち一般のスノーボーダーが様々なバインを使っていく中で、ギアそのものの面白さや発見につながる機会は生まれにくくなっているとも感じます。
そんな中で試乗したNEOは、ヒールブッシュの極端な柔らかさによる(多少レスポンスを犠牲にしたとしても)新鮮味があり、そこが興味深く、魅力でもありました。
ギアを変えたときに明確な違いを感じると、各部の効果や自分好みのフィーリングはどんなものなのかを深く理解できるようになる。そういった意味でも試乗版NEOは、開拓精神のあるモデルでは!?と期待していました。
面白味が少し薄まってしまった(あくまで僕的に)とはいえ、製品としてのアップデートは成功しています。この冬はNEOの新たな乗り味を楽しみにしています。











