憧れのスターがご来店、吉村 成史さんにインタビュー
1990年代後期、BURTON SNOWBOARDSチームの一員として数多くの戦歴を残してきた吉村さん。現在はBURTONのプロダクト開発にも深く関わり、2016-2017シーズンにはFAMILY TREEからリリースされたBRANCH MANAGER(ブランチマネージャー) というモデルを手掛ています。
そんな吉村さんがMOJANEに立ち寄って下さいました。興奮した僕は質問攻撃!Toyota Big Airでの歴史的なビッグジャンプや、”SEVEN” “AURA”の開発秘話など、丁寧に答えて頂きました。
タイトなパウダーセクションで抜群のコントロース性能を発揮するボード、ブランチマネージャー。ノーズとテールは切り込みよくパウダーの中を自由に動き回り、ロックオンした壁でスラッシュ!!MOJANEでも人気モデルです。
INTERVIEW NARIFUMI YOSHIMURA
moro : 現在、BURTON SNOWBOARDSではどんなお仕事をされていますか?
yoshimura : プロダクト・コーディネーターです。主にハードグッズ(スノーボード、ブーツ、バインディング)がメインですが、BURTONを使用する全てのスノーボーダーとBURTONの間に入る立場です。シーンのニーズを吸い取り、BURTONに提案したり、BURTONのプロダクトをライダーに認知してもらったり、という立場です。
moro : BURTONライダー時代から、記録的な功績を多く残されていますが、これからのスノーボードシーンに対して、新しい挑戦やプロジェクト等、何か企んでいますか?
yoshimura : まだ特に考えてはいませんが、どんな時代になろうとも、淡々とスノーボードのアウトラインを妄想していると思います。笑。
moro : 僕たち30-40代のスノーボーダーは、1998年のToyota Big Airの歴史的瞬間が今も鮮明に記憶に残っています。あの時のビッグジャンプについてお聞かせ下さい。(バッケンレコード並のスーパージャンプ!)
yoshimura : あの時はビッグネームが大勢出ていたし、勝てるとは思ってませんでした笑 何も考えずにちょっとだけアプローチを上にあげたら飛んじゃいましたね笑 ジャッジ席からは僕が手を付いたのは見えなかったらしく、良いポイントが付きました。BURTON CUSTOMに乗ってました。
moro : 吉村さんは”BELL”さん、というニックネームが付いていますが、由来を教えてください。
yoshimura : 自転車が好きで、ベルナール・イノーというブランドの自転車に乗ってました。18歳の時に、あるキャンプでネームタグを付けなければならなかったのですが、その時”BELL”と書いたのがきっかけかもしれません。
moro : スノーボードを始める以前には、何か他のスポーツをやっていましたか?
yoshimura : 元々、ツール・ド・フランスが好きで、中学の時から自転車に乗ってました。スノーボードは高校に入った時が初めてです。
moro : 2016/2017シーズンは”Branch Manager” “Gate Keeper”というボードを開発されていますよね、吉村さんの現役の頃を知る僕世代のスノーボーダー達は”NU”や”SEVEN” “AURA”といったボードのDNAが入ってるのでは?と期待してしまうのですが、プロダクト作りに参加されている今、どんなボード作りを心がけていますか?
yoshimura : 作り手として、楽しんでもらえるものを作りたいと思ってます。機能性ばかりではなく、見てくれのカッコよさだったり、アウトラインの曲線美を求めたり…。例えば第三者がそのボードを見た時に”カッコいいね!”と思われるボード。ライダーだった頃は調子の良いボードを常に求めていました。SEVENのプロジェクトの時もCUSTOMベースの構造にカーボンを抜いてもらったりしてもらいました。
moro : SEVENの復活はありますか?
yoshimura : 僕もBURTONに結構伝えてます。笑。
moro : ありがとうございました笑 楽しみにしています。
以前、BURTON 展示会でお見かけした時は、選手時代を彷彿させる圧倒的なオーラがありました。実際にお話してみると、笑顔が絶えない素敵な方で、そんな人柄もまた吉村さんの魅力だと感じました。吉村さん、ありがとうございました。
吉村成史/narufumi yoshimura
プロスノーボーダー
TOYOTA BIG AIR第2回大会スーパーファイナルで3位(1998年)
日本のスノーボードシーンの開拓者であり、今尚引率し続けるレジェンドライダー。
現在もプロ活動を継続しつつ、その豊富な経験を活かし、BURTON SNOWBOARDSハードグッズ開発にも携わる。