RESORTスキー場北海道かもい岳

【2020年営業再開】かもい岳スキー場の魅力と存続を願う署名運動

スノーボーダーの視点で見る競技スキーの聖地

追記:閉鎖から1年、かもい岳の再開決定

嬉しいニュースが舞い込んできました。2019年に閉鎖したかもい岳スキー場が2020シーズンからの営業再開を発表。

地域をはじめ、企業、団体、そして再開を願う多くの人たちの行動のによって実現したのだと思います。署名活動を行っていた少年たちもきっと喜んでいることでしょう。そして、僕もガッツポーズをしている1人です。-2020年10月-

かもい岳スキー場|ユウスケくんのライディング

2019年、惜しまれながら閉鎖したかもい岳

2019/3/1北海道新聞紙面
2019/3/1北海道新聞

かもい岳スキー場が経営難により閉鎖する、という残念なニュースが新聞に掲載されたのは2019年2月末の事でした。発表自体は突然だったかもしれませんが、僕が仲間と行った2018年には、既に存続の危機を予感させる場面がいくつもあったと思い返します。

例えば、殆ど照明を落とした東西2つのセンターハウスはどこか寂し気で、唯一の食堂の営業時間はお昼時の2時間のみ。平日はどこを滑っても貸し切り状態で、リフト乗り場の係員は超ベテランのお爺ちゃん。スタッフの高齢化も感じました。既に公式サイトも閉鎖され、寂しい気持ちが込み上げます。

営業再開を願う中学生による署名活動

そんな中、地元の中学生がスキー場存続の為に署名を集めているという噂を聞きました。さっそく検索してみるも、具体的な情報は得られません。思い切って市内に1つしかない中学校に問い合わせたところ「3月に卒業した4名が、市内のお宅を一軒ずつ回って署名を集めている」というお話を先生から聞くことが出来ました。

率先して行動を起こした彼らに敬意を表し、署名のお知らせをするとともに、1人でも多くの署名が集まることを願い、かもい岳スキー場の魅力をご紹介します。
署名はこちらから

強豪レーシングチームのホームゲレンデ

かもい岳スキー場のセンターハウス
東センターハウス

日本一人口の少ない市、歌志内市のシンボル「かもい岳スキー場」は、魅力的なローカルゲレンデが多い北海道空知エリアでも屈指の規模を誇ります。

競技スキーの聖地としては全国的な知名度があり、1981年に発足したかもい岳レーシングチームからは世界で活躍する多くのスキーヤーを送り出してきました。2018年平昌オリンピックで活躍した石井智也選手もその一人です。

そんな背景から、ゲレンデの客層はスキーヤーの割合が圧倒的ですが、全コーススノーボード滑走可。スノーボーダーが煙たがられるような雰囲気は全くありません。クロスカントリースキーにも対応しているそうで、様々なジャンルのウィンタースポーツを楽しみ、幅広い客層を受け入れる大きな器となっています。

脇パウ、マッシュを午後からも

かもい岳西側のリフト

競技スキーを強く意識した山づくりがされているかもい岳スキー場。レーシングチームの練習場としての役割が大半なので、平日も練習用のポールがあちこちに立てられていますが、コース幅が広いので全く気になりません。ハイレベルなレーサー達の滑りは一見の価値あり。

コース中央はいつも綺麗に圧雪されているので降雪がなくても楽しめますが、このエリアは北海道民が驚くほどの豪雪地帯!

コース脇の遊べる地形には、軽く柔らかなパウダーが午後になっても綺麗なままで残っています。見渡す限り、スノーボーダーが遊べるポイントに溢れている状態です。自然が作ったパークで遊ぶ感覚、これぞ、かもい岳の醍醐味です。

東西で二つの顔を持つコースレイアウト

かもい岳スキー場|東西をつなぐコース
かもい岳スキー場のコースマップ
コースマップ2018年版

山頂から東西に拓かれた全10コースは、3本のペアリフトと懐かしのTバーで効率よく行き来できます。

東側はレーシングチームの練習や大会の場として、競技者の活気やファミリー層の賑やかな雰囲気があり、一方の西側はリフト1本で静かな林間4コースが楽しめます。

初心者や家族で遊べるコースはもちろん、競技者向けのコースバリエーションは流石。標高467m、決して高い山ではありませんが、数字以上に斜度を感じる地形も面白いゲレンデです。

東ゲレンデ|競技スキーのメッカ

かもい岳スキー場|東ゲレンデ
かもい岳スキー場|東ゲレンデ

FIS / SAJ公認の競技コース、モーグルコース、トレーニングバーンといったかもい岳の歴史を作ってきた6つのコースがあります。

良く整備されたバーンでは、平日でも練習が盛んに行われていますが、僕たちスノーボーダーの狙いはコース脇に降り積もった手付かずの雪!レーシングチームにパウダーは不要のようで、ノートラックのまま残されています。

2基のペアリフト、今ではすっかり見かけなくなったTバーリフトをはじめナイター照明、アイスバーンを造成する散水装置まであるそうです。スイスのチロル地方を再現した山小屋風のセンターハウスが印象的で、広々としたレストランも完備しています。


ワイドな緩斜面|第1ゲレンデ
かもい岳スキー場|第1ゲレンデ
東|第1ゲレンデ

最も広いメインコース、第一ゲレンデは全長1400m、平均斜度21度。競技コースと併設し、ポールは常設されているようです。大会や練習中は入ることは出来ませんのであしからず。

隣のトレーニングバーンとの合流点を目指したところにあるノートラックオープンパウダースポットは見逃せません。

コース下部は緩斜面となり、初心者コースに分かれます。初心者から上級者までが遊べるファミリー層に人気のコースです。


懐かしのTバー|トレーニングバーン
かもい岳スキー場|トレーニングバーン
東|トレーニングバーン

斜度のある第1ペアリフトの下を真っ直ぐに降りるトレーニングバーンは、その名の通り、ガンガン練習を重ねる競技向けのコースで、カービングが気持ち良い場所。

第1ペアリフトを追い抜く速さのTバーリフトを使えば、効率良く練習が出来ます。この日はコース端にナチュラルな段差が出来ていました。

また、最大斜度を降り切ったポイント(レギュラースタンスの人にとって背中側)に大きな壁が出現します。雪が乗っている壁はダイナミックな遊びができるので、要チェックです。人が少なければゲレンデ内をハイクアップして攻めましょう!


名物コース|第2ゲレンデ
かもい岳スキー場|第2ゲレンデ
東|第2ゲレンデ

第1ペアリフトを降り左に進むと、コース幅の狭い林間の緩斜面があります。ここが最大斜度31度1500mという一番のロングコース、第2ゲレンデです。

緩やかなコース序盤からは想像できませんが、実は最も斜度のあるコース。視界が開けたかと思うと急に斜度が増し、ワイドな急斜面が現れます。

綺麗に圧雪された朝一も良いのですが、コース脇にはたくさんのパウダーが溜まっています。コースからチョッカり、パウダーへアプローチすれば、大量のスプレーを巻き起こせます!

西ゲレンデ|リフト1本で回すロングコース

かもい岳スキー場|西ゲレンデ
かもい岳スキー場|西ゲレンデ

東ゲレンデとは打って変わって、静寂感のある西ゲレンデは、新しく増設されたエリアだそうです。

ロングコースが4本あり、ゆったりと過ごせる雰囲気です。西側のセンターロッジには、十分な広さの休憩所と自動販売機(カップヌードルと飲み物)がありますが、レストランはありません。この日は、スキー学習に来ていた地元の小学生がお弁当を広げていました。


滑れたらラッキー|Aコース
かもい岳スキー場|Aコース
西|Aコース

最大斜度29度のAコースは競技用コースです。レーシングチームの練習を行っていると入ることができませんが、練習が終わった後なら一般来場者も楽しむことが出来ます。

レーサーしか滑っていないので、壁には雪がたっぷり積もったまま、圧雪も綺麗に残ります。一日中滑った後のデザートとして最後に1本滑れたら最高です。※脇にはポールが刺さっています。当て込んで倒さぬように注意してください!


足慣らしに最適|Bコース
かもい岳スキー場|Bコース
西|Bコース

最大斜度は20度、まずは約700mの斜面を大きく使って滑りましょう。コース脇は未圧雪エリア。カービングでアップした後は、その日のゲレンデコンディションが確認できるオープンな未圧雪へ。

このコースをレーシングチームが利用するのは、朝の数本なので、混雑がありません。思い切りスピードを出してもしっかりとコントロールができる斜面です。


降雪があればここ|Cコース
かもい岳スキー場|Cコース
西|Cコース

その日が膝上のパウダーなら、迷わずCコースへ。昔はモーグルの為のコブ斜面だったようですが、近年は利用者も減り、未圧雪エリアなっています。

最大斜度は28度あり、エキサイティングなパウダーラン!コース後半には川が流れているので注意が必要です。途中でコースにヒビが入るように隆起しています。僕はノーズが刺さり、フロントフリップ!必ずテストの1本を滑り、チェックしてから攻めましょう。

かもい岳スキー場|代継ぎの桂
西Cコース 代継ぎの桂

コースを下ると、 樹齢400年以上という道記念保護樹木指定のカツラの木、通称「代継ぎの桂」があります。

その大きさは、高さ約27m、直径2.9m。桂としては道内で3番目の巨木であり、明治後期に開拓農家が入植した当時から「かもい岳の山の神」として守られてきたそうです。複数の桂が合体しながら成長し太くなったと推測されています。


グラトリ練習に最適|Dコース
かもい岳スキー場|Dコース
西|Dコース

グランドトリックの練習や初心者にお勧めなのがDコース。西ゲレンデで最も長い全長1300mというロングコースで、緩い斜度が続きます。

ウォーミングアップやワックスのテストにも良いコースだと思います。


かもい岳スキー場と周辺情報

駐車場選びが鍵

 
かもい岳スキー場|西駐車場
西側の駐車場

1つの山が山頂から東西に分けられたかもい岳スキー場。東西の麓にはそれぞれセンターハウスと駐車場があり、山頂で行き来できますが、どちらの駐車場に車を停めるかによって遊び方のアプローチが変わります。風向で雪のつき方も変わるので、天候をよくチェックして計画を立てましょう。

近隣の砂川市や滝川市からなら、メインゲレンデの東駐車場が近いようです。西側はセンターハウスの設備は少ないですが、混雑を避けられる傾向にあります。大会等のイベント開催日や混雑が予想される日は、最初から西駐車場を狙うと吉、かも知れませんね。

アクセスと料金

かもい岳スキー場|チケットカウンター
西|チケットカウンター

札幌からは国道12号線から、高速利用の場合は砂川ICから1027砂川歌志内線を東へ。東西それぞれの駐車場は、案内板に従って目指しましょう。

リフト券は1日券(大人3.000円)の他、午前券(大人2.400円)午後券(大人1.800円)等がありリーズナブルです(2018年現在)。ここぞ、というコンディションの日は、札幌から高速代をかけて行っても損はありません。(2018年の価格です)

宿泊と周辺情報

かもい岳スキー場|東ゲレンデ

東ゲレンデのすぐそばには、かもい岳温泉(2019年かもい岳スキー場と同時に閉鎖)があります。天然温泉ではありませんが、日帰り入浴や合宿に利用されているようです。

また、近郊には、「うたしないチロルの湯」や、砂川市まで行けば上砂川岳温泉「パンケの湯」などがあります。

美唄国設スキー場、富良野スキー場、カムイスキーリンクス等があり、近郊に宿泊すれば、刺激的なスノートリップができそうです。

ローカルゲレンデに行こう!

かもい岳スキー場にて|諸橋、平山くん、ユウスケくん、ライくん

MOJANEでは、これまでも道内のローカルゲレンデの紹介に力を入れてきました。もちろん、大規模ゲレンデの魅力や満足度は申し分ありませんが、自然に恵まれた北海道には、規模は小さくても魅力的なゲレンデが沢山あります。

せっかく北海道に住んでいるなら、様々なゲレンデを探検することもスノーボードの楽しみです。また、その山の歴史を知る現地スタッフとのコミュニケーションは、多くの発見があります(僕は地域の美味しいお店やお勧めの温泉を教えてもらいます)。

少子高齢化や利用者の減少…。存続が危ぶまれているのは、かもい岳スキー場だけではありません。MOJANEでは今後も道内各地のローカルゲレンデを応援しつつ、出来る限りご紹介していきたいと考えています。

かもい岳スキー場|東ゲレンデ

COMMENT

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  1. 空知の競技スキー歴史を刻む魅力ある場所ですね 存続を願っています。

    • Naoko 様
      コメントありがとうございます。追記が遅くなりましたが、2020-2021シーズンよりかもい岳の再開が決まったそうです。僕も滑りに行くのを楽しみにしています。

  2. […] 【2019年2月閉鎖】かもい岳スキー場の魅力と存続を願う署名運動 http://blog.hokkaido-np.co.jp/sports-ryuji/2019/02/post-815.html […]

  3. […] http://mojane.com/wp/snowboard/kamoidake […]

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