REVIEWゴーグルドラゴンPXV

DRAGON PXV|視野角200度!死角の無い超広角スノーゴーグル

パノテックレンズ搭載モデル DRAGON PXV解説

手が届く価格で高性能。ゴーグルの有力候補、現る。

今や、視界が広く見やすいゴーグルなんて当たり前。と思う方もいるでしょう。

確かに、スノーゴーグルブランドの開発合戦は激化の一途。スタートアップ企業も参入し、天候に合わせて変化するレンズカラーや調光機能、骨伝導スピーカー内臓など、目新しいゴーグルが続々と発表されています。

ただ、それらの価格が釣り上がっているのも事実です。どのブランドについても、ハイエンドモデルに外れは無い仕上がりだとはいえ、最新モデルの価格には二の足を踏んでしまいます。

そんな中、好感度を上げているのが2018-19シーズンにDRAGONから登場したPXVシリーズです。

DRAGON PXV 19-20
DRAGON PXV 19-20
DRAGON PXV 19-20

※この画像は19-20モデルです。

ハイエンドモデルでありながら手に取りやすい価格設定(¥25.500+TAX)と、視野角200°という前代未聞のパノラマレンズで人気に火が付いたゴーグルです。

レンズ機能ももちろん万全。1つのゴーグルでフルシーズンを過ごしたい方、必見です。

パノテックレンズの開放的な視界

DRAGON PXV 緒畑くん

PXVに搭載されているパノテックレンズは、人の視野角を最大限に生かす為、200°ものパノラマを実現したレンズです。

フレームが大きいレンズは珍しくありませんが、ここまでの広角は他ブランドでは作られていません。

DRAGON PXVの視野角

ゴーグルを着用した状態でまっすぐ前を向き、目を左右に動かしてみると良く分かります。パノテックレンズでは、左右に広げた両手が目の動きだけで確認できます。

他社のゴーグルと比較しても歴然で、フレームが大きくても目の動きだけで見える左右の範囲は限られたものだったのだと感じました。

ツリーランやグループセッションに

DRAGON PXV モロ

この広い視野角にどんな利点があるかというと、ツリーランや複数人でのセッションといった、ライディング中の障害物が多い場面での危険回避です。

これまで死角となっていた両サイドの視界が広がったことで、障害物や人の気配をより早く察知でき、安心感がありました。背後やサイドを並走する仲間との距離感が掴みやすいだけでなく、背面が見えないバックサイドターンにも有効です。

ゲレンデ内の事故で多いのが、バックサイドターン中の接触・衝突です。様々な年齢層・レベル層、滑走スタイルが異なるスキーヤーとスノーボーダーが同じ場所で遊ぶゲレンデで、パノテックレンズの視野角が危険回避に役立ちます。

日本でPXVの人気が急速に高まった理由のひとつは、ここにあるのではないかと推測しています。

バックサイドの苦手意識を克服できるかも?

DRAGON PXV モロ

バックサイドターンはテクニックとしても難しいターンです。見えにくい背中側に視線を向け続けなければいけないので、恐怖心から伸び悩む方も多いです。

視野が広いPXVなら、そんな不得意な動作をフォローしてくれる要素があると思います。僕自身、バックサイドを含め、「今日はターンを練習する日」と決めている時はPXVを使いたいと思っています。行きたい方向に目線を振ることがターンのキモだからです。

平面に見えて、平面じゃない。

DRAGON PXVパノテックレンズ

パノテックレンズは平面レンズに見えますが、若干カーブしています。これは実現不可能と言われてきた「人間の視野角を超えるレンズ」を作る為に設計された湾曲です。

レンズを通した視界の歪みは補正されているので、酔いにくいと思いますが、平面レンズと見比べると若干の歪みを感じました。個人差はありますが、僕はすぐに慣れました。

また、この少しのカーブは、パウダーを浴びたとしても、球面レンズの様に雪が付きにくく吹き飛んでくれます。

DRAGON PXVの機能

ルーマ・レンズ(JAPAN)


DRAGON LUMA LENSES/ルーマ・レンズ

DRAGONが作る調光レンズ。赤色のコントラストが強めの設定ですが、透明感のあるレンズです。室内照明と自然光の見え方に誤差が少ないので、選びやすいと思います。

ルーマレンズには5種類ありますが、どれも1日中使うことができます。レンズの交換に弱点があるPXVには心強いレンズです。


アーマード・ベント


DRAGON アーマード・ベント

ゴーグルの命とも言える機能、ベンチレーション。一般的なゴーグルではスポンジになっている部分ですが、DRAGONはプラスチック製です。雪を払いやすく、凍りにくい仕様となっています。この部分が凍ってしまうと、曇りの原因になります。そんなネガティブな要素を取り払っています。


スーパーアンチフォグ2.0


DRAGON スーパーアンチフォグ2.0

思いっきりパウダーを浴びても曇りにくい、その秘密がスーパーアンチフォグ2.0です。レンズの内側が特殊な溶液でコーティングされ、曇りの原因となる水分を散らしてくれます。ただ、レンズ内部はデリケートなので、取り扱いは慎重に。お手入れは付属のゴーグルケースで軽く抑える程度にしましょう。


ポーラーテック・マイクロフリース


DRAGON ポーラーテック・マイクロフリース

DRAGONのゴーグルは、顔に接するスポンジ部分の全てに、ポーラーテック社のマイクロフリースを採用しています。言わずと知れたポーラーテック素材なので、耐久力も、肌触りも抜群です。

PXV装着のポイント

DRAGON PXV装着のポイント

PXVのフレームは立体的で、顔に張り付くような独特のフィット感があります。ただ、適当に装着してしまうと、ゴーグルと顔の間に隙間ができてしまい、せっかくの機能が生かされません。装着の都度バックルを外し、バンドの付け根を軽く引っ張るように持って、フレームをビッタリと顔に押し当てるようにして装着します。正しく装着できている状態は、こめかみのあたりからグッと掴まれるような感覚です。

DRAGONブランドヒストリー

DRAGON PXV

1993年、アメリカ・カリフォルニア州カポビーチの小さなガレージで始まったDRAGON。サーフィン、スノーボード、ダートバイクといったアクションスポーツの為のアイウェアを開発すべくウィル・ハワード氏が立ち上げました。

西海岸のアクションスポーツカルチャーが急速に盛り上がりを見せたこの時代、まだアスリートとは呼ばれていなかったアウトサイダー達が、DRAGONのゴーグルを身に付けてパフォーマンスを繰り広げていました。

オールドスクールの代名詞スティンキー・スタイルで豪快に飛び散らかしていたJAMIE LYNNは、その代表です。DRAGONのステッカーで飾ったボードに乗るJAIMIEがスノーボード雑誌を飾っていました。

当時から、DRAGONチームは個性的で、若者たちへの影響力が強かった様に思います。ブランドそのものも野心的で、斬新な開発を行ってきました。

世界発の完全フレームレスデザイン(特許技術)、LUMALENS®技術、各国・人種に特化したレンズカラーなど、新しいテクノロジーを率先して発表し、数々のベストプロダクト賞を獲得しています。

2010年にはスノーゴーグル、APXを発表。球面レンズが主流の時代に、昆虫の様な大きなレンズが話題となりました。

APXは超高額でしたが、クオリティーは当時の最高峰。また、尖ったブランドイメージとテクノロジーが見事に融合した成功例ではなかったでしょうか。

そして2018-19シーズンに登場したPXVもまた、爆発的に広がり始めています。この超広角ゴーグルは、スノーボードの為のアイテムとしてのスタンダードを確立するかもしれません。

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