REVIEWスノーボードネバーサマー

NEVER SUMMER|全雪環境を遊ぶための超正統派スノーボード

NEVER SUMMER SNOWBOARDS

アイスバーンもパウダーも
ハードに攻めるならNEVER SUMMER

2023-24シーズンからのMOJANEは、北海道のあらゆるコンディションを攻めたいスノーボーダーに向けてNEVER SUMMERをプッシュします。

日本でもよく知られた老舗ブランドですが、NEVER SUMMERが維持し続けているタフでブレないボードづくりに着目し、MOJANEユーザーと共に試乗を重ねてきました。

北海道のスノーシーズンはパウダー環境ばかりではありません。早ければ11月からスタートし、ボコボコの湿雪やアイスバーン、シャバシャバ雪が溶けるまで、僕たちは滑りに向かいます。

温暖化の影響もあってか、厳冬期であっても難しいコンディションの日が増えてきました。そんな多様な雪環境に負けないボードとしてNEVERSUMMERをご紹介します。

この記事では主にブランドについて、次回の記事でMOJANEのピックアップモデルについてまとめます。

NEVER SUMMERの成り立ち

NEVER SUMMER TEST RIDE
NEVERSUMMER TESTRIDE

1991年創業のNEVER SUMMERは、コロラド州デンバーに自社工場を持つスノーボードブランドです。近年はスノーボードの他にも、スキーやウェイクボードもプレスしています。

オーナーのカナデー兄弟は高校時代、木工の授業でスノーボードを製作したことをきっかけにNEVER SUMMERを立ち上げ、2023年現在で32年を迎えています。

デンバー都心から車で3時間半ほどにあるNEVER SUMMER MOUNTAINS(ロッキー山脈の一部)がブランド名の由来ではないかと推測します。

ロッキー山脈と暮らす西部都市


コロラド州

NEVER SUMMERの本拠地コロラド州を地図で探すと、アメリカ西部の内陸で、州の大部分がロッキー山脈の範囲にある山岳地帯だということが分かります。

西部開拓時代から栄えた州都デンバーでは、農業/畜産業、工業/製造業などが発展。近年はハイテク産業も盛んで、開拓史やネイティブアメリカンの文化にアクセスできる観光地としても知られています。

そしてなにより、世界有数のスノーリゾート。コロラド州には、ベイル、アスペン、ブレッケンリッジやカッパーマウンテンなど、26もの大規模スノーリゾートがあり、スキー/スノーボードの要地となってきました。

カッパーマウンテンに何度も足を運んでいるスキーヤーYくんによると「とにかく寒くて雪は風で吹っ飛ばされています。パウダーは上から降ってくるというよりも、風で流れて斜面に張り付くんです。」 北海道に当てはめると、規模は違えどハイシーズンのトマムやサホロを連想させます。

山100%のクラシカルなスノーボードカルチャー

NEVER SUMMER SNOWBOARDS

そんな土地柄とNEVERSUMMERの世界観を照らし合わせると、西海岸や東海岸の都市のようにサーフィン/スケートボード/ストリートカルチャーが先行したスノーボードとは少し違った形でスタイルを作り上げたのではないか、と想像します。

例えば、スノーモービルやモトクロス、バイク…。海から遠く離れ、雄大な山々に囲まれた生活では、スノーボードとモータースポーツが紐づいているように思います。

ネイティブなアメカジとエンジン音を近くに感じる骨太テイストなスノーボードです。

NEVERSUMMERのブランドアイコンがアメリカンイーグルであることや、コンサバティブなグラフィックスも、そんなバックグラウンドを思うと頷けます。

ハードグッズのセットアップだけでなく、ウェアや小物まで、トータルスタイリングにも挑戦したいブランドです。

スノーボード×クラフトマンシップ

NEVER SUMMER TEST RIDE

NEVER SUMMER最大の強みは、オリジナルの開発力と自社工場の製造力にあります。

「自分達が作りたいもの」にフォーカスし続けた結果、スノーボード業界をリードすることとなった開発も多く、ダブルキャンバーやトリプルキャンバーの他、サイドウォールにP-TEXシンタードベース(滑走素材) を初めて取り入れたのもNEVER SUMMERです。また、使用する素材も可能な限りアメリカ国内で調達しているそうです(一部に日本製の素材も採用)。

オフィシャルのYOUTUBEチャンネルでは、20年、30年も在籍する職人達が工場を支え、設計者やテストライダーとの関係性も近いことが伝わってきます。

あらゆるボードが平均的になってしまった昨今、NEVER SUMMERのこだわりを貫くギーク感やアットホームな印象が、ブランドの強さになっているように思います。

某大手スノーボードブランドのハイエンドモデルでさえ中国製へ移行している中、MADE IN USAの品質とプライドを守り続けている事は、注目すべきポイントです。

パウダーボードを作るはずが…
最強のハードバーンボードが完成⁉︎

NEVER SUMMERの性格がよく現れたエピソードがあります。

元々、パウダーボードを作ろうとしていた彼らですが、テストライド当日は雪のコンディションが最悪だったといいます。

ところが、開発中のパウダーボードでカチコチの雪面を滑ってみると、エッジが噛んで驚くほど機能したそうです。そのままハードバーン用のボード開発を進めたのだとか。

いかにも、アメリカらしいストーリーだと思いませんか?

アイシーなバーンに噛みまくるダブルキャンバー

NEVER SUMMER ダブルキャンバー

キャンバーボードが普及し、スノーボードのベンドが大きく変化したのが2000〜2010年頃です。

なかでも、ダブルキャンバーの発展に大きく貢献したのは“アイスバーンでも遊べるスノーボード”を目指したNEVER SUMMERだったと言えます。

06年のLIBTECH SKATE BANANAを筆頭にロッカーボードが続々と登場する中、08年にNEVER SUMMERが発表したROCKER CAMBERは、コロラド州のアイシーな環境で遊ぶための発明品であり、ごく早期に完成したダブルキャンバーでした。

その後、多くのブランドからダブルキャンバーがリリースされ、定番ベンドの一つとなりましたが、NEVER SUMMERの開発は08年以降も続いています。

2023年現在、3種類のダブルキャンバーと、3種類のトリプルキャンバーにまで発展させ、コアなユーザーを楽しませているようです。 この少し複雑なラインナップを、MOJANEの視点で今後少しづつ解説していければと思います。

レビュアーが感じたNEVER SUMMER

MOJANEで初めて取り扱うブランドという事で、試乗に協力してくれたレビュアーにもブランドの全体像に関する感想や意見を聞いてあります。是非参考にしてください。

平山雅一のNEVERSUMMER試乗レポート

近藤勇介のNEVER SUMMER試乗レポート

スノーボード観を広げる新たな一歩

NEVERSUMMERのボードは、MOJANEに新たな乗り味を提供してくれると確信しています。ですが実のところ、僕は今回の取り組み以前まで、NEVER SUMMERに抵抗感を持っていました。

その要因は、ブランドのビジュアルイメージやボードのグラフィックスに対する個人的な好みの部分です。

どれだけ中身が良くても、自分がカッコイイ!と思えなくては、ユーザーに提案することはできません。

ただ、ブランドのルーツを知る過程で、そのスタイルはUSAで発祥したスノーボードの一つの源流なのだと認識を改めました。僕がスノーボードカルチャーだと思っていたものは、ほんの一部に過ぎなかったのです。

知ることをやめてはいけない、と改めて感じた22-23シーズンでした。今だからこそ、このクラシカルなスノーボードスタイルをご紹介したいと思っています。

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