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プレチューンナップ|人と差が付く新品ボードのファーストメンテナンス

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買ったままで乗るのはもったいない!?
プレチューンナップで新品ボードを最適化

ニューボードに行う最初のメンテナンスのことをプレチューンナップ(プレチューン)と呼びます。これは、MOJANEが重視しているメンテナンスの一つです。

プレチューンの目的は、使用する地域やスノーボーダーに合わせて微調整を行い、真新しいボードが備えている性能を最大限に引き出すこと。量販店やインターネット通販など、スノーボードの購入方法は様々ですが、同じブランドの同じモデルのボードでも、最初のメンテナンス次第で滑走性が大きく変わります。

MOJANEでお買い上げ頂いたニューボードは、必ずプレチューンナップを施工してからお渡ししています。

なぜプレチューンナップが必要なのか

プレチューン施工中の画像

店頭に並ぶスノーボードは、ブランドやモデルによって製造国や工場が異なり、新品の状態でも仕上がりに大きな差があります。

例えば、工場出荷時に施されているワクシングも、輸送時のソールの保護が目的だったり、すぐに滑走できるレベルだったりと様々です。また、既にエッジの角度セッティングを済ませたボードもありますが、ムラが目につくことも少なくありません。

工場では、大量のボードを流れ作業で製造しています。余程仕上がりにこだわっているブランドでなければ、出荷の状態=すぐに滑れる状態ではないと僕は考えています。

MOJANEのプレチューンナップ

海に囲まれた日本では、大陸の山と比較して、降る雪の成分・性質に特徴があります。その為、チューンナップでは季節や地域に応じたワックスを選ぶことが重要なポイントです。

先述のとおり、出荷時のボードに塗布されているワックスは、ベース作りや滑走の為のものではなく、ソールの保護や酸化防止の為である場合が多いと考えています。日本の雪に対応したワックスをしっかり浸透させるためにも、ニューボードのソールクリーニングは特に大切な作業です。ご自分でプレチューンを行う際も、決してシュリンク(ビニール包装)を開けて、そのままワクシングを行わないようご注意を。

ニューボードのソールクリーニング比較

各社のソールクリーニング比較

DOMINATOR BR PASTEでニューボードのソールクリーニングを行ったとき、ブランドによってはペーストが真っ黒になるものがあることに気づきました。これがソールの色素なのか、埃や酸化なのか、その両方か。いずれにしても、クリーニング後にベースと滑走ワックスを入れる方が当然浸透が良くなるだろうと思います。

プレチューンナップの工程

エッジチューンの様子

MOJAEで行うプレチューンの手順を簡単にご紹介します。ブランドの特徴やボードの状態と、ご要望に応じて施工します。キッズボードやワックスのお持ち込みも歓迎です。


①まずは目視でソールやエッジを中心に、全体の状態をチェック。修正箇所を確認します。
②ライダーの好みや用途によってノーズとテールの不要なエッジを削り落します(ダリング)。
③スクレーピングとブラッシングでソールクリーニング。必要があればソールサンディングを行います。
④エッジのビベル(サイドのエッジの角度付け)、ベベル(ソール側のエッジの角度付け)。
⑤ホットワクシング(雪質や好みに応じたベースワックスと滑走ワックス)。


プレチューンの道具|ファイル
ダリングに使用するファイル。粗目から細目まで。
プレチューンの道具|サンドペーパー
プレチューンのサンディングはペーパーで手作業。
プレチューンの道具|エッジャー
グラインドライト社のエッジャーでエッジ調整。
プレチューンの道具|ワックス
主にDIMINATOR社のワックスを使用しています。

ブランド毎のニューボードの状態について

店頭に並ぶニューボード

BURTON SNOWBOARDS

「買って袋から出せばすぐに乗れるスノーボード」と謳うBURTON。全てのモデルにマイクロフィニッシュという工程が施され、各モデルに適正なエッジの調整とダリングがされている様ですが、その詳細は公表されていません。実際に、そのままでも問題なく乗れますが、ワックスの持続性はないので定期的なワクシングは必要です。

BURTON独自のTHE CHANNEL搭載ボードでは、個体差のある凹凸がみられます。その理由としてBURTONは「ライディングのフィーリングを重視しています。ライディング性能を向上させる為、他社よりも細かなピース(ウッドコア)で作っています。」と回答しています。ホットワクシングの際にアイロンがスムーズに伸びない程の凹凸ですが、不良品ではありません。


CAPITA SUPER CORP

100%ハイドローション(自然エネルギーの循環)で稼働する工場”MOTHER SHIP”を手に入れたキャピタですが、元はELANという歴史ある工場です。この工場ではオーストリアから何世代も続くエッジ職人が在籍しているそうで、ボード作りのノウハウがあります。過去のボードではエッジ側のソールが凹んでいるものも見受けられましたが、2017-2018シーズンからは仕上がりが良くなったように感じます。

ですが、出荷時のエッジには雑なベベリング(ソール側のエッジの角度付け)がされているので、こちらは調整が必要です。それ以外のクオリティーコントロールは海外製の中では群を抜いて良いと感じています。


YES NOW BOARD / ARBOR SNOWBOARD(同一工場)

比較的クオリティーの高い工場で制作されている両ブランドですが、フィニッシングのクオリティーは良いとは言えません。ノーズ、テールには”焼けた”エッジ(高熱で金属密度が高くなりエッジが硬化した状態)が使われている事もあり、ダリングの際は注意が必要です。

例えば、エッジファイルよりもさらに硬化なファイル、またはエッジャーで削ってから作業をしなければならない場合があります。YES THE 420PHのHULL部分には、さらに手作業によるサンディングを施す必要があります。ARBORの”UP RISE・ FENDER”という機能にもサンディングが必要だと思います。


LIB TECHNOLGIES

ブランドイメージではルーズ感やジョークの要素が強いですが、自社工場MARVIN FACTORYで作られるスノーボードのフィニッシングクオリティーはMOTHER SHIPと同様にトップクラスだと思います。通常、クリーニングとワクシングのみでOKですが、マグナトラクションと呼ばれるエッジが波を打っているデザインでは、モデルによって性質が異なるため、好みに合わせた調整が必要です。

ハイエンドモデルに使用されている”TNT”ソールはワクシング等により多少色抜けしますが、それも味わいの一つ。製品にはなんら問題ありません。


FIELD EARTH

MARVIN同様、フィニッシングクオリティーは完璧です。が、工場出荷時のワクシングがかなり酸化しているためしっかりソールクリーニグを行う必要があります。


OFF SHORE SNOW SHAPES

ニセコモイワに工場を構えるハンドメイドスノーボードブランド。2017-2018シーズンからブランドスタートの為、ニューボードが届き次第プレチューンを行い、レビューをまとめたいと思います。


FJELL SNOWBOARDS

サスティナビリティーを全面に押し出し、ほぼ手作業で仕上げるノルウェーのスノーボードブランド、フィエル。ビニールや紙袋といったパッケージも一切なし。その為、新品でもソールに若干の傷がありますが、プレチューンナップでサンディングとワクシングを行いますので全く問題ありません。


MOJANEのプレチューンナップ

購入したボードをそのまま雪山に持って行ってはいけないという訳ではありませんが、せっかくのニューボードをより楽しむ為には、やはり最初のチューンナップが肝心です。

MOJANEでお買い上げいただいたニューボードはプレチューンを無料施工してお渡しします。他店でご購入したボードをお持ち込みいただく場合は、フルチーンナップとしてお受けいたします。(¥15.400 TAX IN)

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