確実な雪を求めるなら札幌国際をチェック
札幌近郊のゲレンデの中では群を抜いたアクセスの良さ、規模、積雪量、知名度、イベント数、どれをとっても1番ではないでしょうか。1978年にオープンした札幌国際スキー場は、札幌市民にとって馴染み深い歴史あるスキー場です。
地元客はもちろん国内外のプロスノーボーダーからも人気があり、運が良ければその滑りを間近で見られることも!
一方で、団体客に鉢合わせる確率が高いですが、長くワイドなコースなのでストレスはあまり感じません。旅行中、札幌・小樽観光も同時に楽しみたい!という方や、出張などの限られた時間でスノーボードを計画している方にもお勧めの山です。
安定した降雪量が長期間続く豪雪エリア
札幌国際スキー場が位置するのは朝里岳の東側、反対斜面のキロロリゾート同様ハイシーズンはほぼ毎日雪が降る豪雪エリアです。キロロと同じ山を介していながら、国際側は冬場の天候が安定していて、吹雪の影響によるクローズが比較的少ない事も人気のポイントです。
国際の標高は麓で630m 山頂では1100m。もし札幌の街でベタ雪が降っていたとしても、国際に行けばパウダースノーに在りつけます。
また、11月中旬からゴールデンウィーク頃までという長い営業期間でも有名です。地元のスノーボーダー達は、一足早いシーズンイン(オープン初日からパウダー!)を毎年楽しみにしています。
札幌国際スキー場コース案内
ゴンドラに乗ると麓までの約2000m、ほぼ全コースに行けるという設計です。山頂エリアのエコークワットリフトと麓のメルヘンクワットリフトを併用しながら多様なコースを満喫しましょう。
コースは全部で7つ。数こそ少ないもののバラエティに富み、どのコースも北海道らしくダイナミックです。メインとなるのは中央に配置されたファミリーコース。広々としたバーンなので是非大きなターンで滑りましょう。
頂上の林間コースからメルヘンコースを降りてくるルートがゲレンデ最長3600mのロングコースです。初心者コースと分類されていますが、遊べるポイントがたくさんあります。
ゲレンデ内にはキッカー、レール、BOXなど、レベルに応じた4か所のパークが設置されているので、練習場としても最適です。この他、ソリやチューブで遊べるスノーパークや外国人旅行者向けの初心者エリアなど、一般客だけでなくファミリー層、旅行者、団体といった様々なニーズに応え、それぞれが同時に楽しむ為の工夫がみられます。
MOJANE流、札幌国際の遊び方
国際スキー場最大の特徴は、広いコース幅。気の向くままに、縦横無尽に滑ることが出来ます。特に、平日の夕方は貸切り状態、最高に気持ち良いです。
僕のお気に入りは、朝一番の綺麗にグルームされたエコーコース→ファミリーコース。雪の感触が良い日には、そのままスイングコースへと向かいます。
膝上の降雪がある朝は、真っ先にダウンヒルコースへ。最大斜度30°の非圧雪コース(2200m)では、スノーボーダーたちがハイレベルな滑りをみせています。上級者の技術を見ることは刺激になりますし、気分も盛り上がりますよ!
そして、侮れないのが初級向けのメルヘンコースです。前半の広い緩斜面は、視野を広げてコースをフルに使う練習や、カービング練習に最適。コース後半は、フロントサイドの壁を使って思い切り遊びましょう。
麓のリフト1本でスピーディーに回せるので、試乗会やグループセッションの際は必ず案内するコースです。
また、晴れた日は山頂からの小樽湾や石狩湾がとても綺麗に見渡せます。札幌市内で遠出をせずに、常に良いコンディションでスノーボードが出来るというのは本当に贅沢です。
実力派インストラクターが揃う国際のスクール
国際を滑っていると、老若男女問わずレッスン中のスキーヤー・スノーボーダーを頻繁にみかけます。ここはSAJ公認札幌国際スキースクール、JSBA公認の札幌国際スノーボードスクールが設置されていて、質の高いレッスンで定評があります。
例えば2時間のグループレッスンで新たな世界が開けたら…?改めて基礎を学んでみたり、上達のアドバイスをもらったり、検定を目指してみたり。きっと想像以上のスキルアップに繋がるはずです。
施設と周辺情報
リフトが新設されたり、ICカードによるオートゲートが導入されたりと、設備のリニューアルに積極的な昨今の札幌国際スキー場。
オートゲートは係の人にチケットを見せることなくセンサーで通過できるのでとても便利ですが、団体客で混雑することもしばしば。常連客からは、4人乗りリフトの相乗りやおひとり様レーンの設置を求める声が上がっています。
センターハウスでは、女子には嬉しいパウダールーム付き更衣室、ロッカールーム、キッズルーム、売店やレストランなど、設備が充実しています。
意外と知られていない2階の休憩所は、ブーツを脱いでくつろげる小上がりスタイル。ストレッチができる広さがあり、ゆったりと準備が出来そうです。ぜひ利用しましょう。
B1Fのレンタルコーナーは道内最大級の品揃え、手ぶらでスキー・スノーボードが楽しめます。
多彩なメニューが揃った国際のゲレ食
札幌国際スキー場の施設内には、軽食やスナックを販売する売店の他、カフェやレストランなど5か所の飲食店があります。ファミリーレストラン、ラーメン店、手作りピザなど各店に特色があり、ニーズに合わせて利用できます。
お勧めは2階中央にある洋食レストラン”スカーレル”。コック帽をかぶったシェフがオープンキッチンの鉄板でハンバーグやステーキを焼いてくれます。ビーフシチューが人気のようで迷いましたが、今回は40周年記念復刻ハンバーガーを注文。ボリュームも味も価格も満足です。
修学旅行等の団体客は、もう一軒のレストラン”ラビット”を利用するようで、スカーレルは静かに過ごすことができます。また、春の国際ではジンギスカン食べ放題が恒例です。札幌方面へ帰る方は帰路で食事をする方も多いと思いますが、機会があれば是非利用してみてはいかがでしょうか。
半公営による良心的な料金とアクセス
1日券大人4500円、5時間券3900円。近隣の大規模リゾートと比べてリーズナブルな価格です。5時間券が設定されているのも嬉しいですね。温泉入浴パック、ランチパック、バスパックなど、お得なパックが充実しているのでチェックしましょう。
札幌中心部から車で約60分、小樽市街から約40分、新千歳空港からは約90分。
札幌方面から向かう際は、石山道沿いの簾舞セイコーマートでもリフト券を購入することができ、チケット売り場の混雑を避けられます(この他、北海道庁と小樽市新光のセイコーマートでも取り扱っているそうです)。
また、小樽方面から向かう場合に通る朝里峠は、11月から4月の期間、7時-19時のみ通行可能となっていますのでご注意を。駐車場は無料です。
札幌市内発着のバスはシーズン中毎日運行、予約不要で気軽に利用できます(バスパック:往復バス料金+1日券=5,300円)。JR札幌駅や地下鉄7駅、新千歳空港(予約制)からも直行バスを利用できます。
温泉?観光?宿泊の選択肢
札幌国際スキー場は日帰り中心のスキー場の為、併設する宿泊施設はありません。
その代わり、周辺にはたくさんの温泉郷が点在しています。最寄りは定山渓温泉、札幌方面に帰るなら小金湯温泉、小樽方面に向かうなら朝里川温泉。悪天候でスキー場がクローズしてしまったら、日帰り温泉に予定変更!ローカルに人気の豊平峡温泉も乙です。
札幌市中心部や小樽観光エリアに宿泊すれば、スノーリゾートや温泉とは違った過ごし方が出来ます。