REVIEWインタビュースノーボードシーズンエクイップメント

SEASON Eqpt|スノーボーダーとスキーヤーが共同開発!?革新的ボードブランド、日本上陸。

シーズンエクイップメントの紹介と21-22発表の3モデル

ハードコアシーンに芽生えた新たな価値観

21-22からMOJANEに登場するSEASON Eqpt(シーズン エクイップメント)は、スノーボーダー オースティン・スミス(AUSTIN SMITH)と、フリースタイルスキーヤー エリック・ポラード(ERIC POLLARD)が、北米のリゾート、マウント・バチェラーを拠点に発信するブランドです。

バチェラーと言えば、アンドリュー・クロフォードや、ジョシュ・ダークセンといった、名だたるライダーのホームタウン。ファウンダーの2人が10代だった頃のバチェラーには、スーパーパイプにパーク、そして豊富な地形が広がっていたことでしょう。

SEASON Eqpt snowboard-ski-tracks
SEASON Eqpt austin-eric-creators
SEASON Eqpt austin-on-forma
SEASON Eqpt austin-eric
SEASON Eqpt austin-on-aero
SEASON Eqpt LOGO

Photo by SEASON Eqpt

そんなマウント・バチェラーで彼らが掲げたテーマは、「対等」です。

伝統や文化の相違から、時に対立関係に発展しがちなスキーとスノーボード。ですが、同じ雪を滑る者同士、認め合い、滑る楽しみを共有すべきだ、と考えたのです。

この提案は、タブーと言うと大げさかもしれませんが、これまで公に触れられることのなかった現実に対し、疑問を投げかけ、次の一歩を踏み出していると感じます。

また、僕たち北海道育ちのスノーボーダーは、幼い頃からスキーに慣れ親しんできたこともあり、SEASON Eqptの考えに共感することと思います。

スキーヤーと作るスノーボード/スノーボーダーと作るスキー

Photo by SEASON Equipment

SEASON Eqptを象徴するファクター。それは、同じモデル名のスキーとスノーボードが作られている事です。1つのテーマを基に「スキーだったら?」「スノーボードだったら?」と互いに発展させて形にしていく…とても面白い試みです。

スキーとスノーボード、両方を嗜んでいる方なら、乗り比べる楽しさも加わります。

ファウンダーの2人は、過去に所属していたブランドでそれぞれシグネイチャーコレクションを展開していた経験があります。

例えばエリック・ポラードは、フィッシュテールのスキー「ペスカド」を開発しスキー界に影響を与え、オースティン・スミスは12年もの間NITRO QIVER seriesのボードデザインを手がけました。

キャリアを積む中で、彼らの間にはスキーとスノーボードの垣根を越えた共鳴が生まれたのでしょう。スキーヤーとスノーボーダーがタッグを組んで、ブラッシュアップされたプロダクトを生み出しています。

SEASON Eqptラインナップ

photo by SEASON Equipment

スノーボードとスキー、それぞれの世界で活躍してきた2人の共通点は、ターンを軸にしたフリースタイル。それは彼らが開発してきたボードからも伝わります。また、その多くが、キャンバーベースでした。

2021現在、SEASON Equipmentは3モデルのスノーボードとスキーを完成させています。日本での本格展開は2022-2023予定。彼らのノウハウがスキーとスノーボード、それぞれにどう活かされるのか、こうご期待。

※MOJANEではスノーボードのみの取り扱いです。
※2023より価格改定。


FORMA(フォーマ) 134200円税込

SEASON Eqpt FORMA(フォーマ)
Photo by SEASON Equipment/ FORMA tail

フィッシュテールデザインのTHE POWDER BOARD。テールがバリバリに硬いので、攻撃的なライディングが想像出来ます。まったりとパウダーを楽しむ様なモデルでは無いので、フィッシュテールを敬遠していた、やんちゃなフリースタイラーが手にできる初めてのフィッシュの予感。

かくいう僕もフィッシュテールは避けてきましたが、ここまで硬いと興味が湧いてきます。MOJANEでは 144, 153をセレクト。


AERO(エアロ) 115500円税込

SEASON Eqpt AERO(エアロ)
Photo by SEASON Equipment/ AERO tail

有効エッジが長いフルキャンバーボード。コンディションを問わないフレックスのスタビリティーと、ボードコントロールを容易にするウェストとサイドカーブのバランス。特にフレックスはノーズからテールにかけて、徐々に硬度を増していきます。

マウントバチェラーで行われているダークセン・ダービーの様な、バンクな地形を得意としているのではと想像します。ターンを軸にしたボード作りをコンセプトとしてるブランドなので、現段階ではフラッグシップと言えるモデルではないでしょうか。MOJANEでは151 154, 157をセレクト。


NEXUS(ネクサス) 105600円税込

SEASON Eqpt NEXUS(ネクサス)
Photo by SEASON Equipment/ NEXUS tail

ミッドワイドのミドルフレックスボード。ノーズが多少ロッカーしているので、3モデルの中では最も扱いやすいモデルでしょう。ボードセンターが柔らかく、ノーズ、テールは遊びやすいフレックス。155cmで 25.8cmのウェスト幅なので、浮力も充分備えているようです。

コンパクトなサイズですが、サイドカットとコンタクトレングスのバランスを考えると、深く伸びる様なターンも描けます。ボードの傾け方でターン孤を操る、マニュアル操作的な楽しみを持ったボードです。MOJANEでは152, 155, 158をセレクト。

スキー⇔スノーボードの親善大使

ANON M2 × ERIC POLLARD

2012シーズン、 BURTONから生まれたゴーグルブランドANON M2の広告に、初めてスキーヤーがトップモデルとして起用されました。そのスキーヤーこそ、エリック・ポラードです。今回、改めて彼の事を調べると、プレーヤーでありながら、開発者としてのアイディアも豊富で、アウトプットのセンスも抜群だという事がよく分かりました。 因みに、エリック・ポラードは、自身のANONシグネイチャーモデルにも羊蹄山を描いてしまう程の北海道好きです。

本格スノーボードブランド、現る。

SEASON Equipment MOJANE

MOJANEがスノーボードブランドに求めること。それは、品質とオリジナリティです。また、僕自身一人のスノーボーダーとして、ストーリーやルーツといった「ワクワクする要素」を持ったブランドやプロダクトをセレクトしたいと考えています。

2021-2022シーズンから取り扱いを開始するSEASON Equipment(シーズン エクイップメント) は、品質、ブランディング、サービス、ライダー、あらゆる面でMOJANEが考えるスノーボードブランドの条件を満たしています。

本国と同様のサービスを、MOJANEでも。

MOJANEがSEASON Eqptに興味を持っていた理由の一つは、彼らが本国で行うサービスにあります。それは、EVOとタッグを組んだワクシングの無償施工です。

ECサイトでのショッピングが増加する中、SEASON Eqptのようにアフターサービスにまで目を向けたスノーボードの販売方法は過去に例がありません。

MOJANEでは、創業当初からご購入いただいたボードのクリーニングとワクシングを何度でも無償で施工してきました。これは、「値引きで満足してもらう」のではなく、「いかにそのボードを楽しんでもらうか」を重視する、先代から受け継いだポリシーです。

SEASON Eqptを取り扱うにあたり、兼ねてから行ってきたMOJANEのサービスが役立つこととなりました。

AUSTIN SMITHに聞いてみた

SEASON Eqpt eric-pollard-austin-smith
(左)Eric Pollard(右)Austin Smith/Photo by SEASON Eqpt

SEASON Equipmentのファウンダー、オースティン・スミス氏に思い切ってSNSでダイレクトメッセージを送ったところ、意外にもすぐに返事が返ってきました!僕なりの翻訳ですが、どうぞご覧ください。

MOROのDM

Hi Mr Smith, I am Shota Morohashi, store manager of MOJANE in Sapporo , Hokkaido, Japan. I would like to have some questions about SEASON for you, Could you answer it? Thank you very much.
こんにちはスミスさん、札幌市にあるMOJANEの店長諸橋正太と申します。 SEASONについて質問がありますが、お答えいただけますか?

You had been riding with Nitro Snowboards for a long time, But, Now you found SEASON eqpt with Eric Pollard. In my Memory, I’ve never known such a snow brand that top lever skier and snowboarder make a brand together. How did the brand come about?
あなたは長い間Nitro Snowboardsに乗っていましたが、現在はエリック・ポラード氏とSEASON Eqptを設立しました。僕は、トップスキーヤーとスノーボーダーが一緒にボードを作るブランドは他に知りません。ブランドはどのようにして生まれたのですか?

I am really excited about Season eqpt, because the top two have a lot of knowledge about the turn. Are there any new challenges in the process of making these models?
あなたとエリックさんの2トップは、ターンについて多くの知識を持っているので、ブランドの実現に興奮しました。これらのモデルを作成する過程で新しい課題はありましたか?

That’s all, This is a small interview thank you so much.
質問はこれで全てです。ありがとうございました。

AUSTIN SMITHからの回答

Yeah it’s never been done before, a brand based around skiing and snowboarding equally, celebrating the common ground.
そうだね、これまでにはなかった事だよ。シーズンエクイップメントはスキーとスノーボード同等に扱うブランドで、共通点を祝ってるよ。

It’s one of the parts of the brand I was most excited about. With the intention and hope to be able to bring people together
それは、このブランドの一部で、最も重要な事なんだ。スキーもスノーボードも区別なく、人々を一つにまとめる事ができると希望を持っているんだ。

And reconsider any rivalry attitude on the mtn and hopefully that will transfer off the mountain with how we treat each other.
山でのお互いに対するライバル視を考え直せば、それはきっと山から降りた後の関係も変わる事に繋がる。

This idea could not be implemented or adopted into Nitro or Line skis for Eric, if we wanted to create this change we knew we would have to start a new brand.
所属していたNITROや、エリックの居たLINEでこのアイディアを実現することは困難で、新しいブランドを立ち上げる必要があったんだ。

Not liking someone based on how they slide down the mtn is not cool. We are all just trying to have fun.
僕らが山を滑り降りる方法に、好き嫌いは不要だと思うんだ。僕らはただ楽しんでいるだけなんだから。

I don’t think it would have worked with line or nitro because they were a ski and snb specific company. They could adopt the other sport but it wouldn’t be the same as being founded as equals
ビッグカンパニーは既にスキーとスノーボードに特化しているし、彼らだって互いにスキーもスノーボードも作れるだろうけど、それは僕らの考える”同等”とは意味が違うんだ。

It has never been done, which is kind of crazy.A snowboard and ski company being started together as equals.
今まで同様のブランドが無かったのが不思議だよ。スノーボードとスキーが対等なカンパニーは始まっているんだ。

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