REVIEWバートンファミリーツリーミステリー

MYSTERY HOMETOWN HERO|世界中どこでも最上級のフリーラン!

23-24 BURTON FAMILY TREE//MYSTERY HTH

23-24BURTONの大本命は
ミステリー版HOMETOWN HEROだ!

レベル不問かつ本気で遊べるオールラウンドボードとして、近年のBURTONを代表するモデルとなったHOME TOWN HERO。5年目を迎える23-24は、大きな進展があります。

BURTON史上最高の素材でアップグレードしたハイエンドラインMYSTERYからHOME TOWN HEROの登場です。

MYSTERY HOMETOWN HERO
MYSTERY HOMETOWN HERO ¥275,000

浮力・ターン性能・操作性。これら全てをバランスよく備えたHOMETOWN HEROは、1本の板でフルシーズンを過ごしたい方、ブランクのある方、北海道で最初の1本をお探しの方にもお勧めしたいボードです。

MYSTERY HOMETOWN HEROについては、日本にサンプルボードが無かったため、試乗はおろか実物に触れてすらいません。

それでも「大本命」と断言できるのは、これまでのMYSTERYボードとHOMETOWN HEROの実績が故。

HOMETOWN HEROの基本スペックにMYSTERYのテックが組み込まれるとなれば、もはや試乗は不要。それだけ信頼感のあるパッケージです。

あらゆるスノーボードの中でもトップクラスの高価格帯ですが、その中身を知れば、スノーボードライフにおけるスペシャルな1本として候補に上ってくるはず!

現役FAMILY TREEからMYSTERYへ

HOMETOWN HEROはFAMILY TREEシリーズからの長期リリースが続いてきました。ここ数年、変化がなかったこともあり今回のMYSTERY化は久々のニュースです。

また、MYSTERYは主に過去モデルを復活させてきたことで往年のファンを喜ばせてきましたが、今回のように現役バリバリの定番モデルのMYSTERY化は15−16、16-17に発表されたCUSTOM以来です。

HOMETOWN HEROの進化

19-20:FAMILY TREE初のオールラウンドボードとしてデビュー
20-21:130~165WIDEまでサイズ拡大、年齢と性別を超えた存在に。
21-22:軽量化でさらに一般に広く親しめるようチューニング。
22-23:維持継続。コロナ禍の影響もあり、変化は見られず。
23-24:超ハイスペックモデルMYSTERYに仲間入り。※通常版HOMETOWN HEROも継続

BURTON MYSTERY SERIES

BURTONアーカイブの中からピックアップしたボードを最高の技術でアップグレードする贅沢なシリーズ。これまでにCUSTOM、MALOLO、LANDLOARDといった名作ボードがミステリーシリーズで復活しています。

MYSTERY HOMETOWN HEROのボードスペック

MYSTERY版のHOMETOWN HEROに注目している方の多くは、既にHOMETOWN HEROに乗っているリアルユーザーです。

その理由はやはり、ドラゴンフライコア2への好奇心ではないでしょうか。

既存のHOMETOWN HEROでも名作レベルの乗り味。それが更に軽く、高反発になるとなれば、極上のライドフィールが優に想像できます。

MYSTERY化によってどこまで性能が飛躍するのか?もしかすると、過去のBURTON名作ボードを全て融合させたスペシャルな存在になるかもしれません。

MYSTERY CORE(DRAGON FLY2 CORE)

BURTONのハイグレードコアといえばドラゴンフライコア。その強度を保ったまま、更なる軽量化に成功したものがドラゴンフライ2コア。別名、ミステリーコアとも呼ばれます。 その軽さは浮力へと繋がり、板の返しが速くなります。また、引っかかりやすい湿雪でもコントロールしやすいという特徴があります。

そんなドラゴンフライコア2を搭載したHOMETOWN HEROは、ハイレベルなエッジングと浮力、スピードが約束されています。

MYSTERY FIBER GLASS

ボード全体に仕込まれているミステリーファーバーグラス。ただ、その仕組みやコア配列は明かされていません。軽量のボードは強度が心配になりますが、MYSTERYにその心配はありません。

METHRON BASE

滑走面はMETHODから継承されるシンタード×テフロン繊維によるメスロンベース。一度ホットワクシングを施せば、ブラシがけ程度で長期間滑走性を維持できるという夢のような滑走面です。メンテナンスを極限まで省略できる、タフなソールです。

サイズ選びに迷ったら…

近年のBURTONボードのサイズ選びは、ジャストサイズが基本です。

これは、店頭でもオンラインでも、販売員の接客に頼らずにショッピングができるようにというBURTONの方針で、全てのボードがサイズアジャストされています。

例えばHOMETOWN HEROのサイズ展開は4cm刻み、CUSTOMは2cm刻み(150~154は4cm)。 少し大きいかな?と心配な場合は1サイズダウンでも良いでしょう。

身長180cm/体重70kgの僕は、156がジャストサイズです(過去76kgあった時は160cmを選んでいました) 。

148:女性から小柄な男性まで、幅広く乗ることが出来ます。
152:普段150以下を選ぶ方が、浮力UPのために選べるサイズです。
156:HOMETOWN HEROのど真ん中のサイズ。
160:高身長やウェイトがある方に対応。156に浮力をプラスしたい方にも。
160w:通常156〜162のスノーボードに乗る方が、浮力と走破性を求めて乗ることも。

もちろん、遊び方やパーソナリティによっても選ぶことができます。

MYSTERY愛好家のKさんに意見を聞く機会がありました。

「ミステリーの軽さは浮力になるので、北海道の軽い雪の表面に乗るようなイメージでに滑走できるんです。」

Kさんのお話を聞く限り、MYSTERYで迷ったら1サイズアップでも全く問題がないことがよくわかります。

HOMETOWN HEROの適正サイズの乗り味を知っている方は、思い切って1サイズ上げてみるのも良いでしょう。MOJANEではフルサイズ展開でお待ちしております!

超ハイスペックを生かすセットアッププラン

HOMETOWN HEROはオールマイティー性の高いモデルです。バランスフリーライド機能により、スイッチライディングもしやすく、1本でどんな動きにも高いフィーリングが得られます。それに加えて、MYSTERYの特性を生かすとなれば、ビンディングはとにかく軽量×レスポンス重視!10gでも減らしたいところです。

ここまで軽くクイックに動くボードには、ボードの性質を壊さないためにも、個性の強いバインは避けた方が良さそうです。例えば、僕の大好物でもあるNOWのSKATE TECHは重さも機能も過剰になるので、MYSTERYには不要です。

BURTONで合わせるならはX-ESTやSTEP ON-X、STEP ON GENESIS、UNIONならFALCOREがおすすめです。

X EST

BURTONのあらゆるモデルを1つのバインで網羅できてしまうのがX ESTです。ハイレスポンスで軽量。X-ESTのみに搭載されているSpring-BED®︎ は抜群の反発力が期待できます。

STEP ON X

STEP ONで最も軽量モデルです。Xラインならではのハイレスポンス性能と軽さを備えています。BURTONのセットアップでは最も軽量です。

STEP ON GENESIS

柔らかでしなやかなターンをイメージするならSTEP ON GENESISもおすすめ。STEP ONでありながらストラップバインの様なフィールを求める方へ。

UNION FALCOR

UNIONのモデルの中で最も軽量でハイレスポンス。ミニディスクはX-ESTよりもボードのフィーリングが直に味わえます。足裏感覚を重視する方におすすめのセットアップです。

スノートリップに”最適な1本”が、”最高の1本”に。

「BURTON TEAM RIDERたちのボードバックには、HOMETOWN HEROが入っている。」そんな話を聞いたことがあります。

世界中の山を飛び回る彼らが、練習や大会の合間にフリーランを楽しむためのボードとして一役買っているようです。

その一方で、エキスパートレベルのユーザーからはアップグレード版を求める声が上がっていたのも事実です。かくいう僕もドラゴンフライコアを搭載した“X”的な進化に期待していました。

21-22のNatural SelectionでBEN FURGUSONくんがHOMETOWN HEROのカスタムモデルに乗った事でファンの期待が高まる中、実際に発表されたのがミステリーシリーズだったとは!

もちろん、とても贅沢なボードではありますが、1~2シーズンで乗り換えるのではなく長いシーズンをかけてじっくりと味わうなら、決して高くはないと思います。

特定のモデルのリバイバルを待つのではなく「いつかMYSTERYに乗ってみたい」と思っていた人にとってMYSTERY HOMETOWN HEROは最適なボードです。

なぜなら、懐かしのコレクションではなく、今まさに乗りたい”使える”ボードだからです。

BURTON INFORMATION

Details
BEND: Directional Camber
SHAPE/FLEX: Directional, 12mm Taper, Twin
CORE: Dragonfly II™ 500G Core with Multizone EGD™, Squeezebox
FIBERGLASS/BASE: Mystery Glass, Methlon
EXTRAS: Infinite Ride, Channel, Pro-Tip, Super Sap® Epoxy
Personality: 4-7 (Medium – Aggressive)
TERRAIN: Park: 1/10, All-Mountain: 7/10, Powder: 9/10

COMMENT

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  1. こんにちは。いつもBlogを楽しく拝見させていただいております。
    今期ボードの久々の乗り換えを検討する中こちらのブログのレビューを拝見して魅了され、HOMETOWN HEROの22-23+GENESIS ESTを購入したいと考えております(MISTERY版も魅力的なのですが予算が..w)。ジャストサイズは154なのですが展開がなく、156と152とサイズを迷っているのですがおすすめはありますでしょうか?

    背景として当方37歳 173cm/65Kg、ボード歴は20年強ほど。フリーランやカービングがメインで時々グラトリ。現在は CUSTOM 05-06 154+CARTELを使用しております。購入の際、同モデルの150cmを試した時はバタつきを感じましたが、154が反発も丁度で気に入っております。
    HTHにはジャストの154がなく、試乗ができない中どちらにすれば良いかを迷っております。月日による進化や板の特性、20代ほどの脚力も下がってきている中、Top to bottomで長く楽しめる板としてアドバイスをいただけますと幸いです。

    • ミツル さん
      ご覧いただき、ありがとうございます。
      迷われるお気持ち、よくわかります。
      記事にある通り、モデルそのものを楽しむならBURTONが推奨するサイズを選びたいところです。
      お持ちのイメージに近い乗り味を、という前提なら、使用環境・技術レベル・何を最重視するかによっても提案が変わってきますし、場合によっては他のモデルも候補になりそうです。
      そのため、コメントで判断してお答えするのは難しいです。ご容赦ください。
      もちろんご来店いただければ、詳しくお聞きした上でアドバイスすること可能ですが、普段行かれている山とBURTONに詳しいスタッフがいるお店で相談する方がご納得できる回答が得られるのではないかと思います。

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